シリア情勢続報 2017/10/30 | プルサンの部屋(経済・世界情勢・株・通貨などを語るブログ)

さきほど、30日からシリア和平の協議にロシア主導となると記事を書いた。

そのシリア情勢について。

 

シリアにおけるロシアの動きはますます大きくなっているようです。

ロシア関連のニュースを2つほど・・・
1.一つはシリア北部のアレッポ近辺の話。

ロシア軍は民主シリア軍が撤退した後のマンビジ(Manbij 空港)を引き継いだとのことです。
このロシアの引継ぎは、自由シリア軍(その設立についてはトルコとロシアが合意している由)がこれを引き継ぐまでの暫定措置で)、ロシア軍はシリア北部の都市のアレッポとトルコ南部の都市のガズィアンテプ(Gaziantep)間の監視と、道路の確保にあたるとのこと。
なお、撤収した自由シリア軍はクルドの飛び地でアレッポの北西部にあたるafrin(アフリーン)に向かった模様。
(どうも北部シリア情勢はトルコ、ロシア、アサドの思惑や動きが絡み合って、複雑でなかなか理解できませんが、要するに現在のところはトルコ・ロシアの協力が機能しているということ)。
http://www.alquds.co.uk/?p=816545

2.もう一つはロシアのシリアにおける問題???損失の話ですが。、これも不思議(というか複雑)な話です。
アルアラビヤ報道機関は、ロイターが入手したロシアの在ダマス総領事館の死亡証明書によると、今年に入り少なくとも130名のロシア人がシリアで死亡したと報じている。
この数が非常に多いので、ロイターとか外国メディアが、ロシアの家族等に照会したところ、多くのものが、引退した軍人がシリアで戦っていたと答えたようだ。
ロシア政府は、ロシアの民間人はシリアには入国していないとしていると声明している。
なお、ロシア国防省は8月、引退したロシア兵がシリアで戦っているとの外国通信の報道を誤報であるとして拒否した件もあり、それが糸となるだろうか。
(参考ですが、米国等もかつていろんな特殊部隊を除隊か引退したり、旧特殊部隊を警備会社や場合によっては軍等が雇用してイラク等に派遣していたことがあり、このケースも似たような場合かもしれないが、実態は不明です。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/10/28/سوريا-مقتل-130-روسياً-على-الأقل-منذ-بداية-العام.html

まあ、よくあることですが、どこまで詳細は出てこないので、今回はここまで。