調子に乗ってまいりました。
ふひひw

前回はこちらです。
お皿を洗いたい方はこちらへ。


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8月20日・・・

すこしだけ曇っていた朝、黒田と愛純がバスの中で揺られていた。

「なぁ、誕生日って女子だからこんなことするのか?」

黒田が首をかしげる。

「う~ん、わかんないなぁ。
でも一緒の寮に住んでるんだし、
しっかりお祝いするのも大事だと思う!」

愛純は元気に答える。

「まぁそう言うと思ってたけど。
でも正直買い物しんどい・・・」

「ケーキ!食べるんでしょ?」

「・・・やらなきゃな。」



その頃、寮にいた5人は食堂で机に突っ伏せていた。

花井「なんかさ~・・・元気がみなぎらないんだよね。」

静谷「・・・眠い。」

西野「なんか今日だるいよね、
買い物2人に任せちゃったけど大丈夫かなぁ・・・。」

田中「えっ、あれわざとじゃなかったの?」

花井「なんか僕にはたまに2人がお似合いにみえるんだよね。」

田中「あっ、そうそう!うちもそう思う!」

西野「それはそうだよ~、エリちゃん自身がクロくんって友達が居てよかった、
って言ってたもん。」

宮本「友達どまりかぁ・・・。」




30分後、黒田と愛純はバスを降りて、
ショッピングモールの中に入っていく。

「そういえば朝何も食べてないし、何か食べるか?」

「うん!なんか食べよ!」

こうして近くの喫茶店で食事を済ますことに。

「今日、注文少ないな。」

「なんでだろ、これだけで足りる気がするんだ。」

最近、クロ君に頼りっぱなしだ・・・。
私は、私ができることをしたい。
私、頑張らなきゃ。

愛純は注文したティラミスをほお張った。

「お腹空いてるなら、ちゃんと食べろよ。
今日ちょっと変じゃないか?」

黒田は問いかける。

「そう?いつもとおんなじだよ?」

愛純は普通に返事をした。

黒田はサンドイッチ、ケーキをペロっと平らげて、
「ちょっと用足してくるからゆっくり食べてろ。」
と言い残してトイレに行った。

「うん。」
愛純は急いでティラミスとコーヒーを飲んで、
会計を済ませて、喫茶店の外で待っていた。

黒田は愛純と食べていた場所に戻ったが、
すでにいなかったので、喫茶店の外に出た。

「もう、会計済ませたのか?」

「うん、済ませたよ?」

「・・・いくら?」

「いいの。気にしないで。」

「あ、あぁ・・・ありがとう。ご馳走様。」

黒田は予想してない展開に驚いていた。

愛純はニコニコしながら、
「早く買って帰ろっか!」

「お、おう・・・。」

なんだか、今日の愛純は違う気がする。
何があったんだろう・・・。





寮の5人は・・・

田中「お前さ・・・これ、ちょっとやばいんじゃない?」

花井「・・・。」

宮本がチャーハンを作ったが、あまり美味しくはなかった・・・。

静谷「ん?うまいんじゃない?」
水をガブガブのみながら言った。

西野「うん、美味しいと・・・思う!」

宮本「やっぱりしょうゆを入れすぎたかもな・・・」
しょんぼりしながらスプーンを口へ運ぶ。

花井「カケル達、いつ帰ってくるかなぁ・・・。」

西野「夕方に帰ってくるんじゃない?」

田中「どうだろうね~?夜まで帰ってこないかもよ?」

静谷「早く帰ってきてくれないと、飯が・・・。」

花井「おい、宮本に失礼だろ!」

宮本「俺もう作れねぇわ・・・orz」

田中「あ~静谷のせいだ。」

西野「だ、大丈夫!夜は私が作るから!」

田中、宮本、花井、静谷(フラグだ・・・。)

カラスの鳴き声が食堂まで響いた。



昼過ぎ・・・

「だから、俺が荷物持つよ。無理すんな。」

「いいの!今日くらい私に持たせてよ!」

今日だけ、ってつもりはないけどね。
でも、クロ君には楽してほしいし。

「なんだよ、お前、今日変じゃねぇか?」

黒田はおかしく思う。
その裏、なんだかくすぐったく感じていた。

「変じゃないよ!ね?」

愛純は変わらずニコニコしている。

「いや・・・会計も荷物もいつも俺の役目だろ?
なんでお前が全部やってるんだ?」

分かってるような分かっていないような、
こそばゆい気持ち。
なんだこれは。
俺が気を使っているのか、あいつが気を使っているのか?

黒田はうつむく。

「クロ君、大丈夫?」

「お前は大丈夫なのか?」

「全然大丈夫だよ?」

どうして、クロ君うつむいているんだろう・・・
夜寝れなかったのかなぁ・・・
私、なにかいけないことしたのかなぁ・・・。

「食品買ったら、すぐ帰ろうね。」

「・・・いや、大丈夫。」

「大丈夫って?」

「大丈夫だ、大丈夫。」

「じゃあ早く帰ろう?」

「喫茶店でコーヒー飲み忘れたから、飲んでから帰りたい。」




その頃5人は食堂でトランプ。
ばば抜きをしていた。

宮本「あ~またジョーカーかぁ・・・」

さっきから宮本と西野でずっと止まっている。

田中「面倒だから全部引けば?」

静谷「zzz・・・」

花井「全部引いたらゲーム終わっちゃうよw」

西野「いい勝負だけど疲れてきたなぁ・・・」

花井「カケル達まだ帰ってこないね、素材探しているのかな?」

田中「あそこなら全部あるだろ。」

西野「あるよ、下見しに行った時あったから。」

宮本「そのときに全部買えばよかったじゃん?」

田中「そしたらお楽しみがなくなるだろ?」

西野「そういうわけじゃないけど、
1人で全部買って帰るのは大変だから・・・。」

花井「2人がきになるなぁ・・・」

西野「だれか見てる。」

3人はふとあたりを見回した。
窓から1人の女の子が覗き込んでいた。
存在に気づかれて身を隠したが、
花井が窓を開けて声をかけた。

「こんなとこで何してるん?」

すると女の子は、

「あのっ、A組の斉藤ですっ。
これ・・・黒田君に・・・。」

そういって花井に黒田宛の手紙を渡すと、
走って消えていった。

花井「えっ、これってアレじゃね?」

田中「わぁ、マジじゃんw」

宮本「あいつもやるなぁ~それラブレターじゃん!」

西野「ラブレター・・・。」

花井「中身、見ちゃう?」

西野「いや、普通にまずいでしょ。」

田中「でもみてもバレないっしょ?」

宮本「みちゃおうぜ!」

そういうと、花井から手紙を受け取って、
中身を見た。

「黒田君へ。

私のこと、知っていますか?
斉藤みどりです。
席、斜め後ろ側にすわってるですけど・・・
貴方の横顔を見ていると血が沸騰しそうになるんです。
よかったら・・・お付き合いしませんか?
お返事ください。待ってます。
090-xxxx-xxxx 斉藤みどり」

宮本「ふぉぉぉぉぉ、やっべぇじゃん!」

そういってみんなに見せる。

西野「一目惚れだね。たしかに黒田君はかっこいいし。」

静谷「西野は黒田に気があんの?」
さっきまで寝ていたやつがいきなり言い出す。

西野「違うよ~!ただそう思ってただけ。」

田中「ふ~。でも黒田は付き合わないと思うな。」

宮本「えっ、どうして?」

田中「うちらがいちばん知ってるだろ?」

静谷「確かに・・・。」

宮本「手紙・・・どうする?」

田中「とりあえず渡せば?」

西野「異議ナシ。黒田君宛てだしね。」





「・・・疲れているの?」

愛純が黒田に問いかける。

「いや・・・考え事している。」

黒田はコーヒーを飲みながら外の景色を見ていた。

「・・・ねぇ、クロ君。」

「ん?」

一瞬黒田は構えた。

「私・・・」

「どうした?」

「バイト、しようと思ってる。」

「え?なんで?」

「私ね、ちゃんと自分で生活できるようになりたい。
クロ君にあんまり迷惑掛けられないよ。」


迷惑?なにが迷惑なんだ?

「迷惑じゃない。なにも問題はないじゃないか。」

「うぅん、私、変わりたいの。クロ君にばっか頼ってたら、
自分の強さなくなっちゃう気がするから。」


愛純になにがあったんだ・・・
俺がなにかしてしまったのか・・・?


「帰ろう?もう、夜になっちゃうよ。」

「あ、うん・・・。」

愛純は大荷物を両手に席を立った。
しかし、どうしたことか一瞬視界が見えなくなり、
ふらついた。
黒田は慌てて肩を支えた。

「だから無理するなっていったじゃないか・・・。」

「無理してないよ。」

黒田はゆっくり手を離し、愛純の荷物を持とうとした。

「クロ君の手、あったかいね。」

一瞬黒田の心臓が止まりかけた。

「あったかいって、夏に使う言葉じゃないだろ。
早く帰るぞ、今日は俺が飯を作るから、すこし休んでろ。」

「・・・うん。ありがとう。でも、大丈夫、ちゃんとご飯作れるよ!」

愛純はまた笑顔を見せた。



ショッピングモールを出て、バスに乗り、
愛純は駅に着くまで寝ていた。

黒田はいろいろ考えながら、携帯を開いた。

花井からメールが来ている。


「カケル宛にラブレター届いているぞ、早く帰って来いよ!」


黒田は心当たりのある人を探したが、
見つからなかった。



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