クロちゃん、ママはとっても幸せでした。
クロちゃん、あなたは幸せでしたか??
1月6日… それはいつもと同じ朝でした。
だけど。。。なにか心がざわついていた朝でした。
いつものように、8時前に出社して、クロちゃんの湯たんぽのお湯を入れました。
お湯が沸くまでに、ロッカーに荷物置いて、着替えてエプロンして。
一日分のご飯の量を量って小袋に入れて。いつものように、階段を降りて行きました。
倉庫の奥から「りんりんりん
」と軽快に音を鳴らして走ってきたクロ。
「おはよー!!」って言うと「にゃーーーん!」と返す。いつもどおりの朝でした。
エサ皿が汚れていたので洗って。その間もずっとそばにいて。
クロちゃんは、早朝出勤するおじさんからもらうご飯は全部食べないで残してあります。
私からもらうのを楽しみにしてくれてて。だから毎日10グラムくらい捨てなきゃなんだけど。
私からもらうときも、ハイってそのままあげても食べなくて。
「お座り」と言えばお座りして。「ちょうだいは?」といえば、前足でエサ皿の淵をぽんぽんってする。
それをやると、ワタシが「イイコだねー
」ってナデナデしてあげるので嬉しかったみたいです。
ゴロゴロ言いながら、数日ご飯もらってないの?って思うほどの食いつきっぷりで。
クロちゃんがエサにがっついている間に、いつもどおり、お水を替えました。
そして、湯たんぽのお湯を入れ替えに事務所に戻って。
また倉庫に戻ると、ご飯食べ終わってて「遊ぶニャ!」って走り回る。毎朝の日課でした、
クロちゃんとのおっかけっことかくれんぼ。
この日はなんだか胸騒ぎがして。すごく抱っこしたかったので無理矢理抱っこしました。
前日に、道路を渡るのを見ていたので、通りの方から「あっちはダメ!向こうに行こうね」って裏の安全な方に
降ろしてあげて。
「じゃ、お仕事してくるからね、またお昼ね。車に気をつけるんだよ」って声かけて。
そう言って去っていくと、追っかけてくることもなく、遊びに行く…空気の読める子でした。
前日道路横断を見ていたので、ワタシはいつも以上に外を見ていました。
「今日、通りに行こうとしたら降りて行こう」って。
いつも、9時過ぎになると私の席から見える駐車場で遊んでるんです。だけど、その日はいませんでした。
何度も何度も見て。そのうちに、仕事が忙しくなったので、仕事に集中していました。
10:05。。。
携帯に着信がありました。見たことのない番号です。「誰だろう?」って思いながら、とりあえず、
2回目のコールを待とうと思いました。
それと同時に、「まさか」って外をなんとなく見て。。。
そこからは記憶にありません。なんとなく辿っていくと。嫌な光景でした。。
「嫌な予感」ってブツブツ言いながら事務所の中を走っていたそうです。
そして、事務所の出口に出ると、会社の前に、市役所の車が止まっていました。
その荷台には黒い袋。。。
思わず叫びました「ネコですか?!」
おじさん…「クロちゃん」
「ウソウソウソ」「やだやだやだ」って何度叫んだかわからない。
猛ダッシュで駆け寄って。「クロはうちだけじゃない、他のネコだよ」…携帯に着信あったのにまだ疑ってて。
首輪を見て泣き崩れました。
市役所の方に「連れて行っちゃいますか?」と聞いて(気が動転していたのでそんなこときいちゃって)
「いえ、飼い主の方に。。。」そしてその袋を抱えるとずっしり。。。。
「おもたい」
ずっと重い重いって言ってたけどそんな重さじゃなくて。
いつも私に気を使ってうまく体重かけてくれてたんだって。涙が止まらなくて。
すっかり、なぜ市の方が来たのかその経緯を聞くのを忘れて。
クロを抱っこしたまま「ごめんね」って何度も泣き叫びました。
同僚さんに内線しようにも番号出てこなくて。適当に何度か押して繋がって。尋常じゃない喚き様で。。。
まだ温もりがあったから、ずっと「ごめんね」って撫でてあげて。
「ありがとう」ってみんなで「クロちゃんがいて楽しかったよ」って泣きました。
どこかで火葬しようと調べようとしたら出かけていた部長さんが帰ってきて。
経緯も話さずただ泣き叫んで報告しました。
クロは部長の手で、硬くなる前に埋葬されました。
今思えば、もっといろんなことしてあげなきゃいけなかった。
強引に奪ってでも、硬くなるまで抱っこしてあげなきゃいけなかった。
どんなお顔してても、それをちゃんと眠らせてあげなきゃいけなかった。
ワタシにはそれが出来た。他の人とは違う。ワタシにしか出来ないことだった。
だけど、、、気持ちの整理も出来ず、冷静になれず、部長の言うがままにしてしまいました。
クロちゃんのお気に入りの毛布に包むことも、ご飯を一緒に入れてあげることも。。。
おもちゃを入れてあげることも、、、私のタオルくらいいれてあげたかったな。。。
部長も辛かったんです。埋葬したあと手を合わせて声をあげて泣いていました。
きっと、あのクロちゃんをみんなには見せたくなかったんだって。
可愛いままのクロちゃんを覚えていて欲しいんだって。
土の温もりに早く触れさせて、「土に還りなさい」って言ってたんだって。
会社で飼われていたクロ。
クロちゃんがいなくなっても、仕事は止められない。私達にはやらなくちゃいけないことがある。
それを部長は私達に言いたかったのかな。
だけど。その日1日はずっと泣いていました。
涙も鼻水も止まらず、突然全身が震えて唸るように泣いたり。。。体の芯から崩れたり。
吐きそうなくらい泣きました。
みんな、その一日はそっとしておいてくれました。
本当は迷惑だからそんなことしてるなら帰ったほうがいいんだろうけど。
どうしても帰りたくなかった。でも仕事も出来なかった。
クロちゃんのせいでワタシが仕事緩くなったって言われたくなかったのに。。。どうしようもないママです。
だけど、みんな、私に優しい言葉をくれました。
「きっとクロは○○さんに感謝してるよ」
「6月に餓死していたハズの命だったんだから、長生きできたんだよ」
「いっぱい可愛がってもらって幸せだったよ」
「よく世話してたじゃない」
「いいお正月だったと思うよ、○○さんのそばにずっといられて。」
部長は
「きっとクロはあなたのことを想ってくれたんだよ。これで、怪我とか介護が必要になったら
あなたが大変だからって。きっとクロが選んだ道なんだよ」
わかってるハズでした。
どんな最後でも、6月になくなっていた命だったんだから、って。。。
少しでも長生きできたんだから幸せだったと思おうねって。
でもいざそうなると
…後悔しか、なかった。
「もっと缶詰あげておけばよかった」
「あのときなんで外見てなかったんだろう」
「きっと淋しかったんだ」
「車は怖くないってうちの敷地で覚えちゃったんだ」
「おうちの温もり知っちゃったからどこかのおうちに入りたかったんだ」
「お正月そのままうちで飼えば良かった」
「家で飼えないなら…里親探すべきだった」
「社長に土下座してでもオフィスで飼わせてもらうんだった」
「嫌がっても、昼間は大きなゲージに入れてお部屋に入れておくんだった」
「中途半端な飼い方したからだ」
「人間に合わせる生活させちゃったんだ」
毎日家に帰ると泣き叫んでいました。「もっと生きたかったよね。もっと甘えたかったよね。」って。
両親も「飼ってあげればよかったね」って泣いてくれました。
でも多分、うちでは手に負えない子でした。お外が好きで暴れん坊で。。。両親のせいではありません。
こうなったのはワタシのせいです。ワタシが自由にさせすぎたんです。無責任でした。
クロはワタシに誰よりもなついてくれていました。でも仕事中は一切かまってあげませんでした。
仕事を疎かにすることでクロが追い出されるのが怖かった。そうなったらうちで飼えばよかったことなのに。
多分、ただ単に私の仕事に対する余計な力みから。。。余計なプライドだったんだと思う。
「クロは大丈夫、順応性がある」ってクロの賢さに甘えていました。
さみしかったよね。おひざの上にいたかったよね。
いっぱい警告をくれてたクロちゃん。だけど、それにも甘えてたワタシ。ママ失格だったね。
部長は「クロの物はゆっくり後片付けすればいいよ」って言ったけど。
午後から、倉庫の片づけをしました。放置して誰かに片付けられるのは嫌だった。
自分でやらないと現実を受け止められなかった。
いつも倉庫に行くと、必ず足音に気付いて飛んできたクロ。そのクロは何時間たっても来ませんでした。
泣きながら片付けました。ベッド解体して。クロの使ってたものを集めて。ゲージの中に入れて。
その上にお花置いて、みんなへの「ありがとう」メッセージとクロの写真プリントして。
一番辛かったのは、トイレ。一番あの子の生命を感じられたから。。。においもあったし。
号泣しながら、現実と向き合いました。
もしもクロちゃんの魂がさまよって倉庫にあっても「あなたはもう亡くなったのよ、お空に行きなさい」って
ママの愛情のつもりです。クロがいたままの状態にしておきたくなかったの。
その夜戻ってきたら、そのままだったら…きっと片付けるときに怒るでしょ?
いつまでもい続けちゃうと思ったから。
だけど、あなたのことをみんな愛していたんだよ、って伝えたかったから、私とクロがいつもいた場所に
クロちゃんエリアを作りました。
「みんな、クロちゃんのこと大好きだったから、こんなたくさん…ゲージに入りきらないくらいの
毛布やオモチャがあるんだよ」って。
片付けたら辛かったけど「クロはもういない」という現実を受け止めることが少しできました。
その日は遅くまで会社にいました。「クロちゃん、また明日ね」っていつもどおりに帰りました。
翌日は仕事が2倍もあり。泣いている暇がないことはわかっていたので、朝からこらえました。
前だけを見て進んで頑張って定時の時間内に終わらせました。
その翌日は朝からまた涙が止まらなくて。仕事中もロッカーに行っては泣いてました。
毎日の日課だったクロのお世話がないことが淋しくて。クロに痛い思いさせたことが辛くて。。。
3連休を控えて、それまでには、お墓の周りにお花を植えようと思っていました。
隣のマンションの通路から見えるところにいるクロちゃん。
そこがお墓だとわかるとマンションの方がよく思わないかも、ということで
部長からはお墓だとわからないようにしたいと言われました。
そこにはクロちゃんの物も置けず、「クロちゃんのお墓」と書くこともできません。
だから、倉庫の中にクロちゃんのエリアを作りました。そこに、お花やご飯があります。
昨日、外回りだったので、ランチも食べずにクロちゃんのお花を探しに何件もお店を回りました。
何件かでクロちゃんが喜んでくれるかなってお花を見つけて。6株買いました。
ひとつは赤いねこじゃらしのようなお花がつく「キャッツテールメメ」というお花。
駅の構内のお花屋さんで見つけたんだけど、華やかさに欠けるかなーってその場を去って。
改札を入ってすぐ、自然に足が止まりました。勝手に体が改札の方へ戻っていました。
駅員さんにお願いして、出してもらって。そのキャッツテールを2鉢買いました。
もしかしたらクロが「ボクちん、それがいいにゃ
」って言ったのかも。。。
あとは、ジュリアンのピンクと黄色、ノースポール。殺風景だったお墓が少し華やかになりました。
それを見たお姉さんが「赤いネコじゃらしみたいの、きっとクロちゃんあれで遊んでるね
」って。
やっぱりクロちゃん、退屈だったのかな。
お花を植えて少し気持ちが落ち着いて。私なりの現場検証をしてみました。
現場はいつでも見える位置なんだけど。車から見えなかったのか、どうやって飛び出したのか、、、
何かに驚いたのか、どっちに向かう途中だったのか。。。どうして事故に遭ったのか。。。
目撃者に話を聞いたわけでもないし、私も見たわけではないからわからないんだけど。。。
自分なりにクロちゃんの最期を検証してみました。
事故の前の日、クロちゃんが渡る所を見ていました。
車の下から車の下へ。そこがクロには安全な場所でした。
最期のクロちゃんの姿を見る限り、おうちに戻る途中の事故でした。
お向かいの家の車の下がどこから見えるのか、歩道の端っこを歩いてみてみました。
その車の下は直前…2メートル前まで見えませんでした。
だからクロにも直前まで車は見えなかったんだと思います。
小さな頃から警戒心は強かったクロ。
決して車に慣れていたわけではなかったんです。
警戒してたから、タイヤより後ろで車の往来を見ていたんだと。
右はまったく見えないからそっちから車が来るとは思わなかったんだと。
左から来る車を見て「よし行ける!」ってクロにとってはきっとベストなタイミングでの横断の途中だったんだと。
普通に渡ろうとしたらすぐそこに車がいたんだと。だから車も間に合わなかったんだと。
そして、きっとアレ?と思う間もなかったと思われます。きっと痛みは感じなかったんだと。
警戒してるけど間が抜けたとこもたくさんあったクロ。
普通に本能のままに生活するなかでの事故だったんだなと。
そばにいた人が市に通報してくれて、きっと車が踏まないように誘導してくれて。
市役所の方もたまたま通りかかったか、近くにいたかで。
いろんなたまたまが重なって早いうちに私のところに戻れたんだと。
すべて想像の上のことだけど。もしかしたら、立ち直るために私が勝手にいい方に考えてる
だけなのかもしれないけど。
後悔して泣き続けたら、クロちゃんママのことが心配でお空に行けなくなっちゃうし、
ママのことばっかり見ててお空でもお友達ができなくなっちゃうから。。。クロちゃん、間違ってたらゴメンネ。
「こんなハズじゃなかったんだニャ。」そう言ってるかな。
でもね、クロちゃん、車の人もね、クロちゃんが見えなかったんだよ。わざとじゃないんだよ。
きっと車の人も、苦しんでると思う。だから許してあげようね。
恨むなら、ママを恨みなさい。どんなことも受け止めるから。
クロちゃんって、すごくプライドの高いネコで。事故の前日も外を眺めていたら、
クロは遊び相手のお兄さんが停めてあった車のボンネットから滑り落ちて。
そのあと、すぐに周りをキョロキョロ。見られたくなかったんだろうなって。
うちで階段から落ちても「なにかありました?」って顔した。
失敗したところを見て笑うと噛み付く(じゃれて)子でした。
きっと、横断にも失敗しちゃったんだろうなって。本当は見られたくなかったんだろうなって。
だから私が見ていないときだったのかなって。
あんなに気にして、きっとみんなから「また見てる」って思われてるくらい気にしてて。
そんな中、その瞬間を目撃しなかったのは、クロが見られたくなくて、きっと私に見せたくなかったんだろうな
って。
見てしまったら、もっとおかしくなっていたし、もっと後悔したし、
きっと、なりふりかまわず駆け寄って事故に遭ってたと思うから。
最後の最期まで私を気遣ってくれた優しい子でした。
クロはきっと、あんな顔を私に見せたくなかったと思う。だけど、あんなひどい姿を私に見せたのは。。。
私の席からすぐ見える道…会社の目の前で最期を迎えたのは。。。
「ちゃんと車が危ないこと教えなきゃダメだニャ」
「こんな危ないところで飼うならお外に出しちゃだめだニャ」
「ボクはいないって現実受け止めなきゃだめだニャ」
「ボクのこと忘れちゃダメだニャ」
「これがボクの運命だニャ」
って私に教えてくれたようで…それと同時に… クロが、私達のそばにいたかったんだなって。
また私に「おかえり」って言って欲しかったんだろうなって。
見られたくないからって誰にも見られないように消えちゃうんじゃなくて、私のところに戻ってきてくれたのは
ずっと、そばにいたかったんだなって。知らないおじさんに連れて行かれるのは嫌だったんだなって。
だから、クロちゃんが願って、近くの人が市に連絡して、運よく近くに市の人が居て
(多分、専門の人じゃなかった。なんの準備もしてない様子だったから)
ワタシがつけた首輪のタグを見て市の職員さんが携帯に連絡くれて。。。
あのタグはクロちゃんとのお守りでした。初めてつけたときにクロちゃんに言いました。
「ママの電話番号書いてあるからね。ママとクロちゃんのお守りだよ。」って。
クロちゃんは「にゃー
」ってゴロゴロ言いながらじっとして首輪をつけてくれました。
「ママがついているからね」って。
「悪いことしたら、ママが謝りに行くからね。」
「迷子になったら迎えに行くからね」
こんな連絡を待っていたわけじゃなかったんだよ。
だけどあのお守りがあったから、クロちゃんはおうちに戻れました。私も現実を受け止められました。
電話がなかったら。。。あのとき、スルーして外見てなかったら、、、
きっとそのまま連れて行かれて私は会えなかった。クロちゃんもおうちには戻れなかった。
最悪の事態だったけど。
たくさんのたまたまとたくさんの人の願いが伝わって温かいうちに私が抱っこできたんだなって。
きっと「ママごめんね」って言ってたんだよね。
あの温もりがクロちゃんなりの「ありがとう」だったんだよね。
その温もりが消えないうちにミルクのおじちゃんが土の中で眠らせたのは、
クロちゃんがそうして欲しかったからなんだよね。
あの飼い方ではいつかそういう事故が起こるかもしれないって思っていました。
でも、誰も飼ってあげられませんでした。クロちゃんはお外が大好きでした。倉庫が大好きでした。
あの場所が大好きでした。クロちゃんにとっては日常の生活の中で起きた事故です。
だけど、飼い主の責任で起こった事故です。もっと注意してあげなくちゃいけなかった。
でもそれが出来なかった。。。
いくら悔やんでももうクロは戻ってきません。
今私達に出来ることは。クロちゃんをずっと忘れないでいること。
現実をちゃんと受け止めること。
クロちゃんが教えてくれたことをしっかり記憶しておくこと。
「同じこと繰り返しちゃダメだニャ」
みんなで、話しました。“また駐車場に死ぬ寸前の黒猫を見つけたらどうする?”って。
クロちゃんを可愛がってきたみんなの意見は同じでした。
見捨てることは出来ない。でもクロちゃんと同じこともできない。
だから、餌付けするなら、小さいうちからゲージで飼う、それが可哀想だと思うなら里親を小さいうちに探す。
「みんな、普通に横断歩道がない道路を渡ってるけど、気をつけなきゃダメだニャ」
クロちゃんはきっとみんなのことを見ていたんだろうと思います。事故には気をつけなさいよって教えてくれたんだと。
きっとクロは、ここで守ってくれる。
きっとクロは、私やみんな、そして会社の悪いところを持って行ってくれたんだ。
きっと、誰かの身代わりになってくれたんだ。
「みんな仲良くしなきゃダメだニャ」
クロちゃんがいたから、会話が生まれたこともありました。
私は、クロが来るまでは、会社の人と話をするのが苦手でした。
でも今では、気軽に話せるようになりました。
クロのおかげです。それでみんなの優しさとか、どんな人なのかを知ることが出来ました。
クロは賢い子でした。男前で毛艶がよくてキレイで。いっぱい食べて子猫とは思えないお肉がついていました。
たくさんの人に愛されていました。家で飼われたらせいぜい3・4人に愛されただけかもしれないけど。
会社にいて、20人以上の人に可愛がってもらって。愛されて。だからみんな悲しんでくれて。。。
会社以外にも散歩しているおばちゃんとかワンちゃんにも好かれていました。猫より犬が好きな子でした。
通りがかりのお兄さんお姉さんおじさんおばさん、おじいちゃんおばあちゃんもいつも見守ってくれていました。
近所の方も、誰かわからないけどクロちゃんに美味しいものを食べさせてくれました。
いろんなところ(よそんちのお庭等)で自由におトイレもしました。でも一回も苦情の電話はありませんでした。
おうちでもいろんなところで爪とぎしました。いろんなものを荒らしました。いたずらもしました。
作業に行く車に乗り込んで困らせたこともありました。だけど誰も怒りませんでした。
きっと、他の猫よりたくさん楽しい思い出を持って天国に旅立ったんだと思います。
きっと、運命は決まっていて、保護しなかったとしても、旧事務所の目の前の大きな国道で
車とぶつかっていたんだと。
あの時、保護しなかったらきっと、人間は怖いって怖い顔しながら、淋しい思いしながら、
旅立つことになったんだろうと思います。
でも保護したことで人間の愛情を知ることが出来ていっぱい美味しいもの食べれて。。。
その分幸せに生きてくれたんだって。
そしてクロは、気付いていたのかもしれません。
「時間がない」と思っている私の事を。
決してクロがいたからではありません。クロとの時間は何にも勝る楽しい時間でした。
クロがいなかったら、今の私はありません。前向きに考えさせてくれたのはクロでした。
みんなのいいところを教えてくれたのはクロでした。感謝の気持ちを教えてくれたのはクロでした。
だから、クロとの時間がなくなって今すごく淋しくて、苦しい時間が増えました。
きっとクロちゃん言ってるよね。。。
「もうボクはいないんだから、自分の為に時間使うんだにゃ。」
クロちゃんがくれたもの、、、沢山の愛と優しさと笑顔と、、、、最後に時間をくれました。
「もう、週末のボクちんの心配いらないニャ」
「お休みはゆっくり休むニャ」
「ママの好きなことするニャ」
「もっとちゃんと寝るにゃ」
「ちゃんといい人見つけるんだニャ」
「ちゃんとお洒落もするんだニャ。ボクちんだけだにゃ。身なりをきにしないのは」
「ボクもゆっくり寝るニャ」
思い返してみれば、クロちゃんはよく眠る子でした。昼間も大半は眠っていました。
つまんないから寝ちゃってるんだって。誰もかまってくれないから。そう思ってたんだけど。
でもうちに来たときも遊んでる途中で突然「ぼくねる」って言うように寝ちゃいました。
一日のほとんどを眠っていたような気がします。「寝るのが好きな子なんだ」って思いました。
もう、誰も邪魔しないから。ゆっくり、ゆっくり寝てなさいね。
そのうち、お姉ちゃんたちも2匹そっちに行きます。きっとまた恐い顔で怒るけど。
「ぼくのほうがせんぱいだにゃ」っていろいろ教えてあげてね。
ママが見たかった3匹で添い寝、お空でしてみてね。
ママは淋しいけど、あなたのおうち=会社で毎日頑張ります。
会社もあなたが来てからたくさんツキがありました。
そのツキが今年に入って加速して、これから、仕事がさらに増えていきます。
きっとイライラすることもたくさんあるけど。クロちゃんがくれたお仕事って思って、みんなで頑張っていくからね。
もしかしたら、それをわかっていたのかもしれませんね。。。
「これからボクちんのお世話してる場合じゃないニャ」って。
居て欲しかったけど。きっとクロちゃんの気遣いなんだろうなって。
そして、淋しくなるのが嫌だったんだろうなとも。。。
クロちゃんはママのこと大好きでいてくれました。
ママもクロちゃんのことが大好きでした。
ママはあなたに会えてとてもとても幸せでした。
これからもずっと私の心の中で、あなたは生きています。
だから、安心していっぱい眠って、お空の上でいっぱい走り回ってね。
2009年6月11日
突然あなたの声が聞こえてきました。怖くて淋しくて鳴き続けていました。
2009年6月16日
死にそうになっていたあなたが私達の前に「助けて」と現れました。
2009年6月27日
初めてあなたを触りました。ひっかかれて噛まれたけど。一緒に新しい事務所にお引越ししました。
2009年7月9日
初めてあなたがゴロゴロ言ってくれました。
2009年7月11日
初めてあなたを抱っこしました。ママと間違えて、手をちゅっちゅしました。
・・・・・
あなたとの思い出は半年ちょっとだけどたくさんたくさんありました。
短かったけど…本当に、本当に、楽しかった。クロちゃん、ありがとう。安らかにぐっすりおやすみなさい。
まだ突然泣いたり、震えたり、するけど、現実を受け止めて前を向いて歩いて行きたいと思います。
きっとクロがそう望んでるから。
クロの事、私のことを心配してくださった皆さま、ありがとうございました。
このブログをどうするか考えましたが、クロとの思い出を書きたくなったときや、辛くなったときに、
気持ちを吐き出す場所として残したいと思います。
今まで以上に更新しない日が増えると思いますが。。。
うちの2匹のネコのことも、これからはUPしたいなと思います。
重たい内容のエントリを最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。