通夜式には会社関係や友人など、予想を超えてかなりの人数が参列して下さった。有難い事この上ない。


特に夫は亡くなるまで癌である事を伏せていたので、元々は、夫がお世話になった方々に夫に代わって挨拶するため、また親しくして下さった方々が最後のお別れを出来るようにするために、という思いで通夜式を執り行ったのだが、終わってみれば結局は自分が一番慰められたように思う。


参列頂いたたくさんの友人や仕事仲間の方々が、夫のために本気で泣いて下さった。限られた時間だったがお話を聞く事ができ、今まで知らなかった学生時代の出来事や職場での側面も知る事ができた。そして改めて、夫は沢山の人に慕われていたんだ、私の思った通りだと、誇らしく、温かい気持ちになった。


私たち夫婦は、共働きという事もあり、1日の中で一緒に過ごす時間がさほど多くはなかった。その中で、家計も家事分担も何もかも半分半分という形が何となく出来上がり、戦友というか同志のように力を合わせて、互いを補いながら生きてきた。根本的な考え方とか性格などは全く異なるのに、子育てとか、大事な局面では完全にベクトルが合った。そのため30年余り一緒にいたが、喧嘩など起きた記憶がない。本当に穏やかで幸せな生活ができた。こういうパートナーを失ってこれからどう生きようか、今はまだ全然考えられない。


英語で配偶者のことをbetter halfという。長い間、単に相手に対するリスペクト、敬意から相手のことをbetterと呼ぶのかと思っていた。だけど、今回夫を失った事で、私なりに腑に落ちる解釈が生まれた。


上手く表現するのがとても難しいけど、相手には絶対に自分に備わってない、自分には超えられない長所があり、そういうものを互いに持ち寄って生活して来た我々のような夫婦の場合、自分にないものを持った相手は、自分よりも絶対にベターな半分に映る。夫の誰とでもすぐに打ち解けて万人に好かれる性質は絶対に私が何をしても追いつけないものだ。早すぎるタイミングで失って、永遠にベターハーフになってしまった。


これで投稿は終わりにしようと思う。夫は生前、「やりたい事やり尽くして、貯めたお金も全部使い切って死ぬのが一番」と言っていた。それを実現できるよう、これからはもっともっとおひとり様を楽しめるようになろうと思う。


ただなぁ、、、リゾートゴルフに夫婦で行けないのがなぁ、、、これは本当に残念だなぁ。


これまで書いて来た事が何かの参考になれば幸いに思います。そして今現在も膵臓がんと戦い、日々発信を続けるブロガーの皆様、本当に頭が下がります。これまでも、これからもずっと応援してます。


いつか膵臓がんが怖い病気でなくなる日が来るのを期待して。


ありがとうございました。