夫の膵臓がんが発覚して以来、不思議な繋がりというのか、導きというのか、、偶然だけでは割り切れない事象が幾つかあった。


実は夫は概して苦しまなかった方だと思うが、亡くなる前日だけは、さすがにつらそうだった。午前中は、この病で良く使われる表現の、まさに「身の置き所のない辛さ」が出て、脚の曲げ伸ばしやマッサージや、体位を数分おきに変えても、辛そうに唸っていた。医師がハッカ水を含んだ脱脂綿を処方してくれ、それで全身拭うと午後は落ち着いて眠ってくれたが、また夜に辛さが出た。


摩ったり、伸ばしたり、色々とやっていたところ、消音でつけていたTVで昭和歌謡が始まった。字幕で「いい日旅立ち」と表示されたので、もしかしたらこれは効果あるかもと思い、音量を上げた。歌っていたのは百恵ちゃんではない別の歌手だったけど、その間夫は辛さも忘れたように、目を開いて静かに聞き入っていた。そしてその後は徐々に落ち着いてやがて眠りについた。歌の力、侮れません。


それから何日か経って葬儀が終わり、家に戻って何気なくテレビをつけたところ、最初に入って来たニュースが悲しい谷村新司さんのご逝去の知らせ。


全部は細かく書かないが、こういう類の事がこの一年弱で結構たくさんあった。