1ヶ月くらい前に「変な家」を読みました。

きっかけはパロディ動画の「察しの悪い雨穴」さんで、本家を遡ったらとても興味をひかれるものがあって、原作小説を読みました。

綾辻行人さんの「館シリーズ」のファンで、もともと間取り図を見るのが好きなタイプの人間なので、楽しんだ記憶。

雨穴さんつながりで「変な絵」も読みました。

こっちはなかなか執着の強い人間のなせる業で、視覚効果もあってより怖かった。


動画は相変わらず見てます。

「好きな惣菜発表ドラゴン」が可愛くて好き。

中毒性高いし、パロディ動画で才能を開花させている人を見かける。

好き好き大好き。


漫画はあまり当たりを引けないでいます。

最近読んだのはよほうさんという方が描いた子育て漫画。反抗期の息子に反撃するやつです(批判というか批評するのでタイトルは濁します)。


以下は子育てしてない女性が子育てを語るので絶賛子育て中の方は見ないほうがいいです。


色を反転しておきますので、読みたい方はどうぞ。


私は子供を持ちたくない人間なので(積極的に拒否している、自分の子供はおそらく愛せないから)、親御さんが手のかかる子供を上手くいなしたエピソードなんかを見聞きすると尊敬するわけです。


話は戻りますが、反抗期の息子に反撃してみた子育て漫画は、読んでいてモヤモヤするというか……子育てというより家事をしない彼氏や夫を責めるムーブを子供に置き換えてるだけなんですよね。

料理に文句をいう、洗濯をしない、掃除をしないパートナーをあえて放置するエピソード。パートナーをそのまま子供に置き換えてるだけに思える。


私の想像する子育てって、親御さんが(諦めとか妥協とかと一緒に)お子さんと人間的に成長していくものなんじゃないかな〜と勝手に思ってます。

が、例の漫画のお母さんとお父さんは新婚ホヤホヤの精神年齢のままで年頃の子供を抱えてるから、反抗期の息子への反撃とは名ばかりっぽいんですよね……。だから読んでいてムズムズする。


息子がなかなか入らないからってわざわざお風呂のお湯ながしちゃって、息子が突っかかってくるのをこれまたわざわざ起きて待ちますかね?

今どきお湯を沸かしなおすの、結構なガス代なり電気代なりかかって家計に響きそうですが……。それに、息子が反抗してくる時間を待つんだったら夜ですしさっさと寝るなり別のことしません?

これで溜飲が下がるならいいんですけど、あんまり現実味がない作戦というか。(私だったらガス代電気代を息子のお小遣いから請求するとかあえて冷えたお湯を張っておいて息子に何も言わずに放置かな)

こういうちょっとしたお母さんの作戦にフィクションぼさを感じてムズムズする。


お父さんも反抗期の息子に眉をひそめているのに踏み込んだ教育をしないのもちょっと変。


子供が反抗期(中学生とか高校生とか)になって、切羽詰まってるなら夫婦で深く相談するなりお子さんも交えて決め事をするなりしないかなぁ……。

私の反抗期は毒親と父親片方ずつきっちりシメられてたからなぁ。

お母さんひとりで息子さんを攻撃してスカッとしてるのは子育てとはなんか違うような……。


児童相談所とか虐待とかを持ち出した息子さんの表情(口元)とかはまさに女性の敵のクズ男みがあって。

反抗期の子供を持った親御さんは子供がこんな風に映っちゃうのかな。


子育ては綺麗事じゃないって知ってるし、自我を持つ人間に怒りや殺意も持つこともあるでしょう(私は虐待されて育てられてきたので思うところはある)。

にしても、子育てで抱いてしまうネガティブな感情と、例の漫画から感じるネガティブな感情は別のベクトルで、これはさすがに創作話にしても隙がありすぎなんじゃないかと感じました。