どんなにお互いに気持ちがあっても、二人の将来を考えても、所詮は相手が家に帰れば旦那さんがいるし、2番手の日陰の存在だ。


付き合って半年、半年後に二人で暮らす事が目標だけど、先が長い。


遊んだ後の虚しさは半端ない。


既婚者を好きになったんだから、当たり前。


だけど、やっぱり心が駄々こねる。




弱い自分は、八つ当たりしてしまう。
「有さん、本当に来年の今頃に迎えにいくよ?」


以前から迎えに行くって話していたけど、離婚のこともあるし、もしそれで来てくれなかったらどうしようって不安もあって、具体的に話すことはなかった。

けれど、二人のために仕事を変えて、引っ越しも決めて、ちゃんとお迎えできる基礎はできたから、思いきって伝えた。


「お迎えに来てくれたら、迷いなくいくから、覚悟してね」



今までこんな風に確信的に言ってくれたことはなかったから、嬉しかった。


あと一年だけど、それまでにちゃんと準備をして、迎えにいくよ。


お泊まりの時に、有さんがぎゅとしがみついてきて、顔をなかなかあげなくて、そしたら泣いていた。

涙の理由は教えてくれなかったけど、なんだかとても愛しくて、涙目にキスをしてぎゅと抱き締めた。


絶対に寂しい思いも、悲しい思いもさせないから、でも、泣きたいときは思いきり泣いていいよ。


書いてて、臭いことしてんなって思うけど、有さんに対してだと、臭いことだって自分の気持ちが伝わるなら伝えるし、恥ずかしいことなんて何もないんだって思う。


そんなとき有さんは、「バカ」って笑うけど、それでも有さんが嬉しそうに笑ってくれるから、これからも真っ直ぐに気持ちを伝えていきたいんだ。


まだちょっと時間はあるけど、二人で決めた道。


有さん、幸せを楽しむ準備をしておいておくれ。

これからずっと、今までにない幸せを、一緒に味わっていこう。
有さんとお泊まり会をした。


2週間前に提案して、念願のお泊まり会だ。

以前、一度だけお泊まりしたことはあったけど、その時は帰したくなくてそのまま泊まることになって、次の日の朝は有さんに迷惑をかけてしまったし、気兼ねなくのんびりしたかったのだ。



夕御飯を食べて、ホテルまでのんびり歩いて、のんびりテレビをみて、朝まで一緒に寝て。


凄く幸せだったし、楽しかった。



それでも、やっぱりジレンマがあって、こうやって二人でずっと一緒いたいけど、離婚するのは簡単ではないし、それをさせてしまっていいんだろうか思うけど、自分はそれでも諦められなくて有さんのいない人生は考えられなくて、どうしたらいいか分からなくなってしまった。


『離婚してほしいって、もう言わないよ。』


『どうして?迎えに来てくれるって言ったでしょ?』


『どんどん好きになるからこそ、どうしたらいいのか分からなくなる。』

有さんを抱きしめて、離したくない気持ちと、有さんに負担をかけたくない気持ちがごちゃごちゃになって、涙が溢れた。


『私の気持ちは決まってるよ。迎えに来てくれるって約束したでしょ。』


有さんが抱きしめ返してくれて、どんどん涙が溢れたけど、気付かれないように隠した。


辛いのは有さんも同じたから。




二人で決めた未来だ。


離婚までは色々辛いことや面倒なこともあるかもしれないけど、有さんがしんどくないように、自分も一緒に頑張ればいいことだ。

今は辛いことがあるかもしれないけど、それは二人が幸せになるためで、二人で協力して生きていくための、ちょっとした試験問題。

この先だって、色々あるだろうけど、二人で話し合って協力して、人生を楽しんでいけばいい。


有さんがいない人生は、もう考えられないから、だから迎えに行くから、待っててください。