①<疲れ>
ともだちも、情報も、好きなものも楽しいことも、自分のまわりにはありあまるほどあった。
産後、手元に何もなくなった気がして、自分がからっぽになっていたように感じてた。
だけど実際は、自分はたくさんのものに囲まれていた。
楽しかった。
孤独を感じなくて済んだ。
自分の存在を求めてくれるひとたちがいて、自分の発信に反応してくれるひとたちがいる。
楽しかった。充実していた。
予定は次々と埋まっていった。
しかし、子どもと一緒に出かけたり人と会うのは、思いのほか疲れた。
楽しかったはずのあれこれが、負担になってきた。
そして、「このままじゃヤバいかも」と思うようになっていた。
それが、産後6か月くらいのころ。
産後うつを抜けて、外の世界とつながりを持ち始めたころ。
子どもも活発になり、だんだんと手がかかるようになっていた。
友人との約束、
セミナーや講座の参加、
フェイスブックの投稿、
友人とのメッセージのやりとり。
あと、子育てと適当な家事。
それが、わたしの日常だった。
産後、子どもと家にひきこもっているのが寂しくて、予定を入れられるだけ入れた。
友人の誘いは断らなかった。
毎日予定を入れていたらさすがに疲れて、年末年始はひどい風邪をひき高熱を出した。
反省し、予定を一日おきに入れるようにした。
それでも疲れて、また体調を崩した。
産後の体は疲れやすく、抵抗力も弱まっている。
加えて、24時間体制の育児。
息子の蓮坊(れんぼう。愛称)は夜、ものすごくよく寝てくれていた。
夜間授乳はだいたいゼロ。多くても1~2回。
なので、わたしは睡眠時間を確保できていた。
なのに、疲れる。
仕方なく、2日おきに予定を入れるようにした。
一つ予定がはいると、その前後2日間、カレンダーにあらかじめ休日と記した。
休日と記した日は予定を入れないようにするためだ。
それでも。
それでも、やっぱり疲れていた。
②<フェイスブック>に続く