2015年9月25日。

 

 

 

わたしにとって、生涯、いや、死んでも忘れることはない日。

 

息子の蓮(れん)の誕生日だ。

 

 

 

その日を境に、小さな蓮坊(れんぼう。愛称)は無事、下界へと姿を現し、わたしは母親になった。

 

 

 

出産後は本当に大変だといろんな人から聞いていた。

 

しかし、まさか大嵐が何度も訪れるとは思いもしなかった。

 

 

 

①<入院天国>

 

 

 

19時10分頃に蓮坊が誕生し、2422gの小さな体だった蓮坊は、低血糖ということで保育器に移されることとなった。

 

 

 

わたしは分娩室で産後の体を2時間ほど休め、食事を取って入院する部屋へと戻ってきた。

 

 

 

最後に少し陣痛促進剤を使ったとはいえ、絵に描いたような安産。

 

陣痛が始まってからちょうど12時間後に蓮坊は出てきた。

 

 

 

陣痛は思ったより痛くもつらくもなかったし、アソコは自然裂傷して多少は痛むけど、体は意外と動いた。

 

 

 

37歳の高齢出産。

 

 

 

こうして無事に成し遂げたことを、誇りに思った。

 

 

 

病室は一人部屋だった。

 

わたしが選んだ近くの産院は、一人部屋しかなかった。

 

 

 

テレビも冷蔵庫もシャワーもついており、室内はキレイでスペースもまあまあ広かった。

 

昼食以外の食事は上げ下げしてしてくれる。

 

 

 

食事はカロリー控えめで栄養のバランスが取れたもので構成されており、量はやや少ないがとても美味しかった。

 

 

 

まるでホテルのようだった。

 

 

 

蓮坊が保育器に入ってるのは少し心配だけど、こうしてゆっくりできるのは有り難かった。

 

 

 

保育器に入ってない赤ちゃんのママは、初日から母乳を飲ませたり同室していると聞き、これは自分に与えられた休息だと思った。

 

 

 

夫や実家の両親など、家族が来たときだけ、新生児室の保育器に入っている蓮坊を見に行った。

 

 

 

それ以外は病室でくつろぐだけ。

 

 

 

ヒマなのでスマホをよくやっていたが、体を休ませることを優先して横になって目を閉じたりしていた。

 

 

 

食う寝る遊ぶ。入院って、楽しい!と感じていた。

 

 

 

②ホルスタインとおっぱい修行 に続く

 

 

 

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