①<ママ友>
家族以外の人ともつながりを持ち、なんとかこの鬱々とした日々を脱しようと思った。
まず、産院で同じ日に出産したお友達に連絡した。
彼女とは産院で入院してたとき、ともに授乳に励んだ仲。
わたしはすっかり戦友のような気持ちになっていた。
近況報告も兼ねて、うちに遊びにきてほしいと伝えた。
きっと彼女も産後、自分と同じように孤独な日々を送っているだろう。
だから、すぐにでも来てくれると思っていた。
だけど、彼女の希望日は10日以上も先だった。
「孤独で寂しいので、すぐにでも遊びに来てほしい」
とまで言えない自分が悲しい。
まだ知り合って間もないし、遠慮してしまったのだ。
次に、産院でできたママ友のLINEグループにメッセージを打った。
母親学級で出会った、同じ時期に出産予定日を控えていたママ友。
わたしを含めて6人だったが、まだ1カ月検診を受けてない子たちもいた。
わたしは母親学級の中で一番初めに出産。
予定日より3週間以上も早く出産したわたし。
一方、予定日を過ぎて出産した子もいた。
なので、出産が早い人と遅い人では、出産日が最大で1カ月もの差が出ていた。
当然、状況も環境も違っていた。
「子育てどうですか?
わたしは赤ちゃんの世話で特に大きな悩みはないけど、毎日夫は夜遅いし、ヒマで孤独でつらいです。
夕方になると息子はよく泣くし、わたしもブルーになります。」
という感じの文章を打った。
同情してくれる子もいたし、励ましてくれる子もいた。
だけど、私以外の子たちのメインの悩みや大変なことは、赤ちゃんの世話だった。
そして、わたしの状況が全然理解できない、という意見もあった。
「どうしたんですか?なんでそんなこと言うんですか?
つらいときは、可愛いわが子の顔を見てがんばってください!ファイトです!!」
という、文面を見ただけで打ちのめされるメッセージがきた。
その子に悪気がないのは分かる。
励ましてくれているのも分かる。
だけど、余計にブルーになったし落ち込んだ。
誰もわたしの気持ちなんてわかってくれない。
ますます孤独を感じた。
②<先輩ママ>に続く