成島出 監督(左)とトランスジェンダー監修の俳優の若林佑真さん(右)

 

映画「52ヘルツのクジラたち」が

上映されすでに視聴しましたが、
成島出 監督とトランスジェンダー監修の

俳優の若林佑真さんが舞台挨拶されるというので、上映会に参加しました。

私はLGBTに興味があり、そういう作品や

情報は取り入れてきましたが、

この映画をきっかけにトランスジェンダー女子(生まれの性別は女性だけど、性自認は男性)にはじめてリアルに接することができました。

この映画で志尊淳さんが演じる役柄がトランスジェンダー女子で、それを演じるにあたり、様々なアドバイスをしたのが、俳優の若林佑真さんです。


町田その子さんの原作も大好きだし、この映画もとっても心に沁みる好きな作品でなので、とっても楽しみに参加しました。


映画の上映終了後に成島出 監督と俳優の若林佑真さんが登壇しての質問会。


私は成島出 監督に原作を映画化するあたり、どのように脚色され、そして、ご苦労されたことは?と質問しました。
成島出 監督はとても丁寧な口調で具体的に
答えをかえしてしてくれました。
→映画のネタばれになるので内容は割愛します。


作品の内容に関しての質問も多数ありましたが、会場から成島出 監督に
『どうして映画監督になろうと思ったか?』
や、

子どもへの虐待がテーマになっているので、
『母親として一人息子に毒親になっているか不安になる』
などの質問?相談?に対して、とても真摯で丁寧な返しをしてくれました。
監督というよりは、学校の先生のような風采で、だからこの原作に沿った映画に仕上げられたんだな~と納得しました。
成島出監督の懐の深い人間性に共感しました。


そしてトランスジェンダー女子の俳優の若林佑真さんは、自らの体感を活かし、かつ俳優としての経験を元に作品に関わった秘話を赤裸々に紹介してくれました。
さらに会場からの質問で、かなり突っ込んだトランスジェンダー女子としての恋愛感
(この作品のおおきなテーマでもあるので)に対しても、ご自身の経験を交えながら真摯に応えてくれました。


この映画はこうして関わるスタッフが、
とても真剣に背景にある様々な社会問題を
深く掘り下げて表現していこうと、努力したのだということがわかり、更に好きな作品になりました。


改めて町田その子さんの原作と、

映画をもう一度みかえしたくなりました。
上映している映画館が少ないと思いますが、
機会があれば、是非視聴してください。