此処は【天台宗総本山 比叡山延暦寺】と同クラス・・・と、こんな表現すら使っていいのかどうか判らないが、日本仏教を離す上では外せない場所
全国に4000余の末寺をもつ、まさに総本山。
山腹で、634m=東京スカイツリーと同じ高さの場所があったからビビったが、この高野山は海抜1000mの山上に広がり、東西約6km、南北約3kmの超デケェ盆地。
山腹で、634m=東京スカイツリーと同じ高さの場所があったからビビったが、この高野山は海抜1000mの山上に広がり、東西約6km、南北約3kmの超デケェ盆地。
この寺の場所は、真然大徳の住坊があったところ
1131(天承元)年10月17日、覺鑁上人が鳥羽上皇の勅許を得て小伝法院を建立し、その後の1593(文禄2)年、豊臣秀吉が亡き母堂の菩提を弔うため、木食応其上人に命じて建立した
当時は、秀吉の母堂の剃髪が納められたため、剃髪寺と名付けられたらしいが、のちにその名を青厳寺と呼び、応其上人の住坊となった。
その後は法印御房の住坊となり栄華を誇ったが、再三の火災によって焼失し、現在の本殿は1863(文久3)年に再建されたものなのである。
で、明治元年に行政官から青巌寺を金剛峯寺へ改号するよう指導される。
また、明治2年には古くからの高野山の管理制度を改めて総宰庁がおかれ、執政、副執政、参政、顧問、監司といった五役を設け、さらには隣接していた興山寺という寺を庁舎として使用することになった。
その後、この二つの寺は合併され、総本山金剛峯寺として現在に至っている。
ちなみに、この寺の住職は座主と呼ばれ、高野山真言宗管長が就任することとなった。
TOP中のTOPってことね
てっぺんって言葉がよく似合う
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《金剛峯寺》という名称は、大師が『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経』という経より名付けたと伝えられ、東西約60m、南北約70mの主殿をはじめ、座主居間、奥殿、別殿、新別殿、書院、新書院、経蔵、鐘楼、真然堂、護摩堂、阿字観道場、茶室等の建物を備え、寺内には狩野派(元信・探幽・探斉など)の襖絵や石庭などが設けられ、境内総坪数48295坪の広大さと優美さを有している
写メがほとんど規制されているので無念さは隠せない俺
経蔵
門をくぐって左手に見えるのが経蔵で、1679(延宝7)年3月、大阪天満の伊川屋から釈迦三尊と併せて寄進されたもの。
重要なものを収蔵するところなので、火災が発生しても安全なように主殿とは別に建てられている。
鐘楼
門をくぐって右手に見えるのがココ
金剛峯寺の前身である青巌寺の鐘楼なんやって。
その構造形式から1860(万延元)年に大火で類焼後、大主殿などの建物と共に鐘楼も1864(元治元)年に再建されたものと考えられている。
桁行・三間、梁行・二間、袴腰付入母屋造りの形式で、県指定重要文化財。
現在も重要な儀式・法要が執り行われる処。
襖には群鶴の絵、松の絵が描かれ、狩野法眼元信の筆と伝えられている。
特に写メが禁止されているケチな・・・、いやありがたい場所
特に写メが禁止されているケチな・・・、いやありがたい場所
新別殿と同じく、弘法大師御入定1150年・御遠忌大法会の際に造園された。
2340㎡の石庭は、国内で最大級を誇っている。
この石庭では、雲海の中で向かって左に雄、向かって右に雌の一対の龍が向かい合い、奥殿を守っているように表現されている。
龍を表す石は、大師誕生の地である四国の花崗岩が、雲海を表す白川砂は京都のものが使われている。
右手に見える奥殿は非公開
四季の中庭
上段の間の前にある庭は江戸期に造られたと伝えられ、当時は池の周りに高野六木(杉・檜・松・槇・栂・樅)がそびえ立っていたという。
馬酔木も石楠花の花も見られ、自然の素朴さが心を和ませてくれる。
ちなみに高野槇は悠仁親王の印なんやって
寺紋
面白かったのがコレ
一般的には1つだが、此処は2つなのだ
豊臣秀吉拝領の青巌寺の“五三の桐”と、高野山の鎮守・丹羽都比売神社(通称・天野神社)の“三頭右巴”。
まさに神仏融合
大玄関と小玄関&天水桶
ここは金剛峯寺の表玄関にあたるところで大玄関と言う。
天皇・皇族や高野山重職だけが出入り出来た場所
脇には、もう一つ玄関が
これは小玄関と呼ばれ、高野山では上綱職の人がもっぱら使用。
一般の僧侶は、昔は裏口より出入りしていたらしい。
なんだか厳しい階層制度・・・差別 のような
金剛峯寺の屋根は檜の皮を何枚も重ねた檜皮葺になっている。
その屋根の上に、桶が置かれているのだ
これは普段から雨水を溜めておき、火災が発生したときに、火の粉が飛んで屋根が燃えあがらないように桶の水をまいて湿らし、少しでも類焼を食い止める役割を果たしていたとされる。
ごくごく、ほんの一角の寺なれどこの大きさ、ちゃんと訪れたかった願い叶った瞬間であった
【高野山真言宗 総本山金剛峯寺】
和歌山県伊都郡高野町高野山132
TEL/0736-56-2011
拝観時間/8:30~17:00(受付;16:30)
http://www.koyasan.or.jp/