不思議で不思議でならなかったロッキード事件



金木犀
金木犀 posted by (C)花の旅



出来事 - 10月12日

1983年 - ロッキード事件裁判(丸紅ルート)の第一審で、
元内閣総理大臣の田中角栄に懲役4年・追徴金5億円の有罪判決。




ロッキード事件



ロッキード事件(ロッキードじけん)とは、
アメリカの航空機製造大手のロッキード社による、
主に同社の旅客機の受注をめぐって1976年2月に
明るみに出た世界的な大規模汚職事件。

この事件では日本やアメリカ、オランダ、ヨルダン、メキシコなど
多くの国々の政財界を巻き込んだが、
本項では、「総理の犯罪」の異名で知られる日本での汚職事件について詳細に述べる。
なお、肩書きはいずれも当時のものとする。




事件名

外国為替及び外国貿易管理法違反、贈賄、議院における
証人の宣誓及び証言等に関する法律違反被告事件



裁判要旨


1.日本の刑事訴訟法上、刑事免責の制度を採用しておらず、
刑事免責を付与して獲得された供述を事実認定の証拠とすることを
許容していないものと解すべきである以上、
アメリカ連邦法上に基づいて行われた嘱託証人尋問調書については、
その証拠能力を否定すべきである。

2.特定機種の選定購入の勧奨は、一般的には、
運輸大臣の航空運輸行政に関する行政指導として、
その職務権限に属するものというべきである。

3.内閣総理大臣が行政各部に対し指揮監督権を行使するためには、
閣議にかけて決定した方針が存在することを要するが、
閣議にかけて決定した方針が存在しない場合においても、
内閣総理大臣の地位及び権限に照らすと、
流動的で多様な行政需要に遅滞なく対応するため、
内閣総理大臣は、少なくとも、内閣の明示の意思に反しない限り、
行政各部に対し、随時、その所掌事務について一定の方向で処理するよう指導、
助言等の指示を与える権限を有する。



酔芙蓉
酔芙蓉 posted by (C)花の旅




この事件は、国内航空大手の全日本空輸(全日空)の
新ワイドボディ旅客機導入選定に絡み、
自由民主党衆議院議員で前内閣総理大臣の田中角栄が、
1976年7月27日に受託収賄と外国為替・外国貿易管理法違反の疑いで逮捕され、
その前後に田中以外にも運輸政務次官佐藤孝行や
元運輸大臣橋本登美三郎2名の政治家が逮捕された。

さらに、収賄、贈賄双方の立場となった全日空社長の若狭得治以下数名の役員及び社員、
ロッキードの販売代理店の丸紅の役員と社員、
行動派右翼の大物と呼ばれ暴力団やCIAと深い関係にあった児玉誉士夫や、
児玉の友人で「政商」と呼ばれた国際興業社主の小佐野賢治と相次いで逮捕者を出した。
また、関係者の中から多数の不審死者が出るなど、
第二次世界大戦後の日本の疑獄を代表する大事件となった。

この事件は1976年2月にアメリカ合衆国上院で行われた
上院多国籍企業小委員会(チャーチ委員会)における公聴会にて発覚しており、
アメリカとの間の外交問題にも発展した。



中略





朝顔
朝顔 posted by (C)花の旅



「ロッキード隠し」

捜査の開始を受けてマスコミによる報道も過熱の一途をたどり、
それに合わせて国内外からの事件の進展に対する関心も増大したものの、
明らかにライバルの田中をターゲットにした捜査の急激な進展は、
親田中の議員を中心に「国策捜査」として批判されることになった。

また、椎名悦三郎を中心とした自民党内の反三木派が、
事件捜査の進展を急ぐ三木の態度を「はしゃぎすぎ」と批判し、
さらに5月7日には田中前首相と椎名が会談し三木退陣を合意するなど、
いわゆる「三木おろし」を進め、田中派に加えて
大平派、福田派、椎名派、水田派、船田派が賛同し、
政権主流派に与するのは三木派の他は中曽根派だけとなる。

国民やマスコミはこのような動きに対して「ロッキード(事件)隠し」と批判したが、
このような声を尻目に田中、椎名、大平や福田などの多数派は結束を強めていった。

一方、吉永祐介を捜査主任とする東京地検特捜部はその後異例のスピードで
田中を7月27日に逮捕し起訴に持ち込んだが、
三木とともに田中に対する捜査を推し進めた中曽根派出身の法務大臣稲葉修は、
三木の政敵である田中の逮捕を「逆指揮権発動によるもの」とみなした田中派から、
三木と共に激しい攻撃の対象となった。





中略



朝顔
朝顔 posted by (C)花の旅



怪死

このように事件が公になり捜査が進んだ前後に、
複数の事件関係者が立て続けに急死
(ロッキード事件を追っていた日本経済新聞記者の高松康雄が1976年2月14日、
上記の福田太郎が同年6月9日、さらに田中角栄の運転手・笠原正則が同年8月2日)するなど、
マスコミや国民の間で「証拠隠滅と累が及ぶのを防ぐため、
当事者の手先によって暗殺されたのではないか」との疑念を呼んだ。

しかし、捜査が進む中、1976年5月24日に行われた参議院内閣委員会において、
社会党参議院議員の秦豊より警察庁刑事局の柳館栄に対して福田や片山、
鬼などの関係人物に対する身辺保護の必要性について質問が行われたが、
「それらの人物からの身辺保護の依頼がなかったことから
特に(警察は)何もしていない」という返答しかなかった。

その上、この答弁が行われた翌月には上記のように福田が死亡するなど、
再び関係人物の身辺保護の必要性が問われるような状況になったにもかかわらず、
なぜか警察はその後も政治家以外の民間人
(「自ら(関係の深い暴力団)の手」で身辺保護が可能な小佐野や児玉は除く)に対して
表立った身辺保護を行わなかったことから大きな批判を呼んだ。




友禅菊
友禅菊 posted by (C)花の旅



多論

アメリカ陰謀説

ロッキード事件はアメリカ合衆国の当局が仕掛けた陰謀だ、という説がある。

ホワイトハウス在住記者ジュリー・ムーン(文明子)がヘンリー・キッシンジャー国務長官に
「ロッキード事件はあなたが起こしたんじゃないんですか?」と問いただしたところ、
キッシンジャーは「オフ・コース(もちろんだ)」と答えている。







諸説

中曽根康弘は自著で、事件当時のジェラルド・フォード政権の国務長官であった
ヘンリー・キッシンジャーが東京に来た際、
『ロッキード事件をあのように取り上げたのは間違いだった』と中曽根に語り、
「キッシンジャーはこういうことはやるべきでなかったと反対したらしい」と記述している。
さらに同著では「ロッキード事件の原点は角栄の石油政策にある」とも述べている

その他にも、この事件が発覚する過程において、
贈賄側証人として嘱託尋問で証言したロッキード副社長のコーチャンと
元東京駐在事務所代表・クラッターが、無罪どころか起訴すらされていない点、

ロッキード社の内部資料が誤って上院多国籍企業小委員会に誤配されたとされる点など、
事件に関連していくつもの不可解な点があったため、
ソビエト連邦やアラブ諸国からのエネルギー資源の直接調達を進める
田中の追い落としを狙った石油メジャーとアメリカ政府の陰謀だったとする説、

または中華人民共和国と急接近していた田中を快く思っていなかったアメリカ政府が
田中を排除する意味があったとする説が田原総一郎の書いた記事などで当時から有力だが、
田中による中華人民共和国との国交成立に反発していた右翼や自民党福田派、
その他、田中の政治手法を良しとしない者達が警察と絡んで仕組んだ陰謀説もある。



雲
posted by (C)花の旅


金額の不一致(政治主義裁判)

ロッキード社の工作資金が児玉と丸紅に30億円流れ、
そのうちの過半が児玉に渡っている以上、
5億円の詮議も解明されなければならない事柄であるから
当然解明するのは道理にかなっていることではあるが、
さることながら金額が多いほうの流通は一向に解明されていない。

この方面の追跡が曖昧にされたまま
5億円詮議の方にのみ向うというのは
「政治主義裁判」である可能性がある。



バラ
バラ posted by (C)花の旅




★~私は田中角栄さんが大好きでした。

  ですから・・・真実を知りたいと思っていましたけれど

  今も昔も、世の中は本当に怖いものばかりで・・・

  真実など、ほんの小さなゴミ屑なのでしょうか?

  神の裁きって、本当にあるの?           ~★





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