ずっと気になっていたのですが、

昨日やっと行くことができました。



感受性の高かった頃

(だいぶ昔ですね)

最初に源氏物語を読んだ頃


若かりし乙女はニコニコ

そのおとぎの国に引き込まれて

ある意味

中毒になった様な感覚に陥り



頭の中は

夢の世界に圧倒されて押し潰されそうでした。



本屋に行き

図書館に行き


京都に行き

宇治に行き

明石に行き


ありとあらゆる手段で

その世界に浸りたかったのですが



当時

半世紀ほど前になりますが



ほとんど


源氏の世界に浸れる様な

イベントも博物館も美術館も

探すことができませんでした。



ただ宇治川の橋の真ん中で

明石の海岸で
嵐山の竹林で
憧れの世界に想いを馳せるのみでした。







数年前

宇治の源氏物語ミュージアムに行った時

とうとうこういう施設ができたんだと

当時(乙女の頃ニコニコ)とは違った意味で
感動したことを覚えています。



日本は豊かになったんだ
だからこういう施設もできる様になったんだ。


日本の文化の奥行きに
目を向ける人が増え
経営が成り立つからこそ
博物館の設立が叶ったのだと

豊かになったな
ゆとりができたんだなと


数十年の日本の歩みに感謝しました。






今回の
丸紅の源氏物語展


当時の衣装の技術に迫ったもので

どれだけの費用と時間と労力を費やしたのか

途方もないほどの熱量で仕上げた

まさに
プロの集団の研究発表でした。



贅沢な試みだなぁ
こんな(面倒な?爆笑)事
できる様になったんだなぁ
豊かに豊かになったんだなぁ

取り組んだ人たち
楽しかっただろうなぁ



様々な思いがしました。



そして
何よりも
丸紅の懐の深さと財力に恐れ入りました。



それにしても
日本人の美に対する触角
鋭すぎ飛び出すハート