牛乳屋フランキー
2011年11月3日
ギャグと時代を考えてしまった作品
フランキー堺の初期の代表作として、小林信彦氏がたびたび誉めているので、かねてから観たかったのだが、実際観てみるとあまり面白くなくてちょっとショックだった。
昭和31年当事にもし観たとしたら、その自由奔放な展開や演出を痛快に感じたんだろうなと思う。
大島渚が絶賛したという植木等の「ニッポン無責任時代」を観た時のピンと来なかった印象に近い。
当時を知る人にとっては「何もわかっていない」ということなんだろうが、今から50年後の若者が今のダウンタウンのテレビ映像を観て「これの何が面白いの?」と発言したら、我々の世代は「こいつはちっともわかっていない」とつぶやくのだろう。「ギャグと時代」というものをつくづく感じてしまった作品。