ブレードランナー 2049
2017年10月27日
切るところはない。スコットの覚悟。
前作と真剣に関わってきた者たち(製作側、観客側両方)にとっては、全部必要な長さとシーンとカット。
プロメテウス、コヴェナント、そしてこの作品と、老境のリドリースコットが、損を覚悟でけりをつけようとしている。
グラディエーターとかブラックホークダウンとか、中期に撮った職人映画は、初期に撮った作家映画をこうして決着させるためのステップだったのかとも思う。
とにかく全てが素晴らしい。
前作では映像美に隠れがちだった物語としてのテーマを、見事に描き切っている。
レプリカントが果てしなく哀しく切ない。