食塩水の問題は中学入試にはよく出題されます。
東京都市大学等々力中学校S特選より
例題1)
水に食塩5gを加え、よくかき混ぜたところ、5%の食塩水ができました。
この食塩水を沸騰させ、水を何gか蒸発させたところ、10%の食塩水に
なりました。蒸発した水は何gですか
例題1解答)
50g
例題1解説)
食塩が5g入っている5%の食塩水は、食塩水全体の重さは、
食塩水全体g×0.05=5g
食塩水全体=5÷0.05=100g
水を何gか蒸発させた状態でも、食塩の量は変わらないので、
食塩水全体g×0.1=5g
食塩水全体=5÷0.1=50g
100−50=50g
例題2)
3%の食塩水100gと6%の食塩水150gを混ぜました。
そこに食塩水Aを加えてよく混ぜると、7%の食塩水
300gできました。食塩水Aの濃度は何%ですか
例題2解答)
18%
例題2解説)
てんびん図で解いてみましょう。
てんびん図とは、食塩水の濃度と食塩水の重さとをてんびんの
つり合いと同じ考えて解く方法です。比の逆比を使います。
この問題では、3%の食塩水100gと6%の食塩水150gを
混ぜたときにどのような食塩水になるのかを考えます。
下の図を見てください。
3%の食塩水100gと6%の食塩水150gをてんびんの左右の両端に書きます。
100gと150gの比は、100:150=2:3になります。
その2つの食塩水の合計は250gです。
250gからの3%へと6%への長さの比は
重さの比の逆比で3:2になります。
3+2=5←←6%-3%=3%だから、
比1つ分は、3%÷5=0.6%になります。
合計250gの食塩水の濃度は、0.6×3=1.8% 3%よりも1.8%大きい濃度になります。
よって、3+1.8=4.8%
次に、この食塩水と食塩水Aを混ぜて、7%食塩水が300gできます。
食塩水Aは50gということはわかります。
下の図を見てください。
上の図から、重さの比は5:1で、
濃度の比は1:5になります。
比の1つ分は7%−4.8%=2.2%になります。
2.2×5=11%
xは7%より11%大きい数になります。
7+11=18%になります。
問題)
2%の食塩水200gと10%の食塩水50g混ぜます。そこに
食塩水Bを加えて7%の食塩水を作る予定でしたが、間違えて、
食塩水Bと同量で食塩水Bより3%薄い食塩水を加えたところ、
6%の食塩水ができました。
加えた食塩水は何gですか
解答解説は次回に
ストアカで大人の算数講座始めました。
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