第二話:「言葉」を教えるのって母親の責任?
こんにちは!本日もプリンファミリーの館()へようこそ。ご訪問ありがとうございます。はじめましての方は、こちらからどうぞ!前回、こちらのブログを立ち上げてみたところ、バイリンガル、トライリンガル子育て、子供の言葉の教育に同じく関心を持つ方々から、早速、たくさんのメッセージをいただけて、とても感激している、ミセスプリンです。本当にありがとうございました。いいね、フォローしてくださった皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです!これからなるべく週一ぐらいの頻度で更新していければいいなと思っているので、どうぞ引き続き応援よろしくお願いします。未だ終わりの見えないコロナ禍で、外部の人たちとの交流が自由に持てず、子育ての方も、毎日、毎日、家にこもって、自分の赤ちゃんしか見ていないので、周りの子供たちはどのように成長しているのか?それらを垣間見る機会が全くなく、果たして、自分の子育てはこれで合っているのか?いつも自問自答しながら、毎日時間だけが刻々と過ぎていきます。だから、周りの人たちに今は直接、気軽に会えない代わりに、こうやってブログやSNSを通じて、他の方たちと交流できる機会は今の私にとって、とても貴重な瞬間であると改めて感じました。そして、みなさんと交流させていただく中で、一つ、気になることがありました。それは、私自身も含め、みなさん、子供に言葉を教えることは、母親業の一つだと捉えていることです。前回の記事で書いたように、子供が最初に習う言葉、「母国語」の漢字にも、「母」という漢字がしっかり入っています。昔、大学院時代にお世話になった言語学専門の教授が、「母語」という言葉は存在するのに、「父語」という言葉が存在しないのは、不思議ですね。という興味深い問いかけを、講義中にしていたことを突然思い出しました。確かに!生まれてから、赤ちゃんに語りかけるのって、お母さんだけじゃなくて、当然、お父さんもすることなのに(シングルマザーなどの例外は除いて)、なんで、どの言語にも、父語って言葉がないんだろう?その答えはさておき、もしかしたらこの「母語」という漢字が、母親である私たちに、知らず知らずのうちにプレッシャーを与えているのではないかと感じました。赤ちゃんが生まれてから、ネットや子育てアプリなどで、「この時期はまだ何も反応しないけれど、この時期から赤ちゃんにいっぱい話しかけるようにしましょう。」というアドバイスを何度も目にしました。どうやら、生まれてから最初の1年は、コップに「言葉」という名のお水をたくさん貯めておく時期らしく、その水が溢れかえって、コップからこぼれ出した時、こどもは初めて「言葉」を話し出すようになるらしいです。ネット情報だけではなく、周りの大人にも同じようなことを言われました。コロナになる前に出産したので、産後、西海岸から手伝いに駆けつけてくれた私の母は、私が言葉を何も発さずに、静かにミニプリンちゃんに母乳をあげている姿を見て、「あら、赤ちゃんにちゃんと話しかけてあげなきゃ!」とアドバイスしてくれました。旦那のミスタープリンのお義母さんにも似たようなことを言われました。「ミスタープリンはね、一番目の子で、周りに話し相手になる兄弟がいなかったら、言葉を話すのが兄弟の中で一番遅かったのよ。だからとても心配したわ。赤ちゃんの頃から、子供にたくさん話しかけることって大事ね。」そうなんだ。。。この時期から話しかけてあげることってそんなに大事なことなんだ。ミニプリンちゃんも一人目だから、両親以外、他に言葉をかけてくれる人間が家の中にいない。だから、一番赤ちゃんと過ごす時間が長い、母親の私がいっぱい話しかけてあげなきゃ、いけないよね。私がいっぱい話しかけてあげないと、この子の言葉の成長に遅れが出ちゃう。ちゃんと、ちゃんと、母親の私が話しかけてあげなきゃ!!そう頭でわかっていても、日々の育児の疲れで、目の前のことをこなすだけで精一杯になり、少しでも体力をセーブするため、我が子に話しかけることを怠り、つい無口になってしまう日も多々ありました。1日中ずっと赤ちゃんのお世話をしながら、さらにそれにプラスして、赤ちゃんにたくさん話しかけてあげるって、実はものすごくエネルギーがいることなんです。こ、こんな睡眠不足で体が極限状態な時でも、話しかけてあげなきゃいけないの!?それができない私って母親失格?他の人たちはみんなちゃんとできてるの?しかもトライリンガル育児を目指すなら、娘に習得してほしい言語(日本語・英語・中国語)の3つを、ちゃんとバランスよく毎日母親の私が使って、話しかけてあげないと!!!遅れが出ちゃう。こうして、知らず知らずのうちに、自分にプレッシャーを与えて、自分の首を絞めていたようです。そんな時、偶然にも、「赤ちゃんにまず言葉を教えるのは母親の責任である。」的なセオリーに、勝手に一人苦しめられていた私を救ってくれる、ある一冊の本に出会いました。それがこちらの本です。Trilingual by Six 6歳までにトライリンガルになるというタイトルの英語の本です。トライリンガル育児を目指すぞ!と大胆な目標を掲げてみたものの、とりあえず、何から始めたらいいのかわからなかったので、こちらの参考になりそうなタイトルの本を、まずはAmazonで検索して購入して見ることに。一体どんなことがこの本には書かれているのかな?ワクワクしながら早速届いた本を封筒から取り出しました。しかし、こちらの本を実際に手にしてみて、早速、あ、あれ??と思ってしまいました。表紙の写真に、なんだか違和感を感じる!!!皆さんも、この本の表紙を見て、何か違和感を感じませんでしたか?では、もう一度、拡大バージョンで、見てみてください。お気づきでしょうか?後ろのキッチンが、子育て中にしては綺麗すぎるって?あ、確かにそうだwwいや、そこじゃなくてですね、、。もう一度よく見てください。答えは、表紙に写っている、男の子と女の人が「親子に見えない。」という点です。パッと見ただけだと、プリンファミリーのように、一瞬、この子は、父親がアメリカ人で、母親がアジア人のハーフの男の子に見えますよね。そして、隣に写っている女性は、彼のアジア人の母親と考えるのが自然。うん?ちょっと待って。でも、この男の子、よく見ると、ハーフに見えない。アジア人の血が入っていない。白人夫妻の子供に見える。この表紙を見た旦那のミスタープリンも、同じ違和感に気づきました。え、じゃ、この白人の男の子と、このアジア人女性の関係って一体、何?とゆーか、どうしてこの二人がこの本の表紙になっているの?実は、この表紙の写真にこそ、親がプレッシャーを感じずに、肩の力を抜いて取り組めるような、幼少期からのバイリンガル・トライリンガル育児のヒントが隠されていたのです。この本の内容を全部ここで紹介すると書ききれなくなってしまうので、割愛しますが、私が読んで、一番重要だと感じた箇所をピンポイントで皆様にシェアします。幼少期から、子供にいろんな言語を聞いて、覚えて、話せるようになってほしいと願うのであれば、ズバリ!!Language Babysitter(言葉のベビーシッター)と触れ合う機会をたくさん取り入れてあげる。ことがとても大切。である!!と、この本には書かれていました。色々細かいことも書かれていましたが、要約すると、つまりそういうことでした。ベビーシッターというのは文字通り、子供のお世話をしに家にやってくる、「ベビーシッター」という意味だけではありません。先ほどの表紙を思い出してみてください。そう、こちらです。この女の人は、ベビーシッターなのでしょうか。もしかしたら、子供に料理を教えに来た、クッキングクラスの先生かもしれません。本来の目的は、料理を教えることですが、もしこの先生がバイリンガルであるなら、英語ではなく、その先生の言語で子供に話しかけてもらうことも可能です。そうです。子供が成長するにつれ、これから社会の中で関わるであろう人たちが、選択方法によっては、我が子をバイリンガル、トライリンガルに導いてくれるための「言葉のベビーシッター」になりうるのです。そう、だから、言葉を教えるのは、決して、母親だけの責任ではないんです。むしろ、母親の私たちは時には肩の力を抜いて、もっともっと第三者の力を借りていいんです。実際にこの本の著者も、子供の言語習得に詳しい言語学者なのかと思いきや、アメリカ生まれアメリカ育ちの一般的なアメリカ人男性で、職業はドクターです。親がモノリンガル(一つの言語のみを話す)でも、子供をバイリンガル、トライリンガルに育て上げることは不可能ではない。ということを、Language Babysittersのセオリーを使って、実際に証明してみせました。ここまで読んで、うーむ。。ニューヨークのような国際都市に住んでいたら、きっと、多種多様な言語を話すLanguage Babysittersを見つけるのは安易だと思うけど、アメリカの田舎の州や、単一民族国家のような日本で、子育てしている場合はどうしたらいいの?と疑問に思われた方もいるかもしれません。確かにその点では、ニューヨークは恵まれているかと思います。でも、ニューヨークのような国際都市でなくても、見つけることは可能だと思います。例えば、アメリカの田舎の州に住んでいる場合はどうやって探したらいいか?これに関しては、具体的な探し方とヒントになるやり方が、先ほど紹介した本の中にちゃんと細かく書かれていたので、興味のある方はぜひ読んでみてください!Trilingual by Six: The sane way to raise intelligent, talented children: Dippel MD, Lennis: 9780692587713: Amazon.com: BooksTrilingual by Six: The sane way to raise intelligent, talented children [Dippel MD, Lennis] on Amazon.com. *FREE* shipping on qualifying offers. Trilingual by Six: The sane way to …www.amazon.com日本に住んでいる場合でも、外国人移住者、外国からの留学生などなど、、、たどっていけば、必ず誰か見つかるはずだと思います。ただ、ここで頭を悩ます問題は、この本の中のやり方は、全て、コロナになる前の世界で通用したこと。なんですよね。。とほほ。人との交流が遮断されてしまっている今、子供のために、Language Babysittersを生活の中に取り入れる方法がかなり制限されてしまっている。のが現状です。これは子供たちの今後の言葉の発達に悪影響を及ぼしてしまうのでしょうか?そうなってほしくないと願うばかりです。じゃあ、コロナ禍でも、安全に、Language Babysittersを、こどもの生活の中に取り入れる方法ってあるの??その問いに対して、ミセスプリンが出した答えと実際の方法について、次回お伝えします!