これまたエレベーターに乗っていた時のこと

 

準夜勤に行くのに、腰まである長い髪の毛を

 

結んでいたのですが

 

なんとなく途中で髪の毛が軽くなった感じたしたのです。

 

そっと振り向くと私の結んでいる髪を両手で持って

 

外科の医師がクンクンと匂いを嗅いでいました。

 

私「ちょっと何するんですか?」

 

外科医「シャンプーの香りがいいなって思ってさ」

 

私「やめて下さい」

 

外科医「ケチケチするなよ。匂いぐらい嗅がせろって。金髪ってそそるよなぁ」

 

私「触らないで」

 

ブチギレ気味でエレベーターをおりながら、

 

なんとなく嫌な予感がしていたのです。

 

その予感は的中。

 

真夜中になると、その外科医はナースステーションにやってきました。

 

私「何しに来たんですか?先生の患者さんいませんよね?」

 

外科医「こうしにきたんだよ!」

 

そういった途端に私に抱き着いてこようとしました。

 

ビックリしながら、後さずさりをして転びそうになると

 

他の看護師が出てきて

 

看護師「いい加減にしなさいよ!出ていきなさい!」

 

外科医「ちょっとだけ抱きしめられれば帰るから」

 

私「仕事中ですよ!当直室にお戻りください」

 

外科医「て、ことは、仕事以外ならいいんだな」

 

私「いいわけないでしょ!」

 

結局、近くにあったティッシュボックスなどを投げて

 

外科医を追い返したのですが

 

仮眠中に部屋に来られたらたまらないので

 

その日は、仮眠もせずに夜勤をしたのです。

 

今ならパワハラ、セクハラですぐに訴えることもできるのでしょうけれど

 

その当時は、医師の横暴な態度にも我慢しなければいけない時代。

 

その後もことあるごとに、私に接近してきたので

 

1人にならない様に気をつけていたのです。

 

そんなある日、夜勤明けで申し送りを終えると

 

その外科医から電話がきました。

 

私「なんの用ですか?」

 

外科医「車ぶつけちゃったんだよ」

 

私「まさか、私の車にぶつけたんじゃないですよね?」

 

外科医「そのまさかなんだなぁ。運転して帰れないかも」

 

駐車場に行くと、助手席がドアがボコボコ。

 

なんとか運転はできたので、すぐにディーラーに持っていき

 

修理をしてもらったのです。

 

その後、その外科医は院長と看護部長から大目玉をくらい

 

私に近づいてくることもなくなりました。

 

怪我の功名というのでしょうか。

 

もちろん、修理代もシッカリ支払ってもらったのです。

 

私の勤務していた病院はちょっとおかしな医師が多かったので

 

結構大変でした。

 

なんて言っている私も、上司から見れば困った看護師だったのかもしれません。

 

若気の至りというところで、しめさせて頂きます。

 

今回も最後までお読み頂きまして

 

ありがとうございますニコニコ合格