金髪看護師も板についてきた頃

 

夜勤で手術後の患者さんを担当しました。

 

手術室から帰ってきてからはしばらく1時間置きに

 

検温に行っていたのです。

 

患者さんに「痛みが出てきましたら、我慢せずにおっしゃって下さいね」とお声をかけると

 

患者さんは、「大丈夫です」とお返事して下さったので

 

私「それでは、1時間後にまた伺います。その間も何かありましたら、ご遠慮なくお声をかけてください」

 

とガラス張りの扉からナーススーテーションに戻ろうとした

 

その時、患者さんのご家族が「あの…」と声をかけてきました。

 

その人は、20代の男性で私が検温している間

 

その様子をジーッと見ていたので

 

真面目な方なのだなと勝手に思っていました。

 

ご家族「あの…」

 

私「はい。やはり〇〇さん痛いとおっしゃってましたか?」

 

ご家族「いえ、違うんです。あの…」

 

私「ご遠慮なく聞きたいことがありましたら、どうぞ」

 

すると急にきりっとした感じになり

 

ご家族「看護婦さんは不良なんですか?」

 

私「え?」

 

ご家族「看護婦さんって不良なんですか?」

 

この言葉に、なんと返事をしたらいいのか一瞬迷いました。

 

私「うふふっ。そう見えちゃいましたか?」

 

ご家族「はい…」

 

私「不良だと看護婦にはなれないかもですね。

  ご心配なさらなくても、私はごくごく普通の看護婦です」

 

と自分で言いながらも

 

どこが普通だよと心の中で自分に突っ込みを入れていたのです。

 

そして、私の返事をきいたご家族は、固まってしまたので

 

気づかないフリをして、「それでは失礼します」と

 

ナースステーションに戻りました。

 

同僚「ちょっと何を話してたの?ご家族随分真剣な顔してたけど」

 

私「私が不良じゃないか心配してただけですよ」

 

同僚「はい?」

 

私「金髪で、夜勤なのに、アイラインバッチリのメイクと真っ赤な口紅をつけてるから、そう思われても仕方ないかもですね。さて記録書かなきゃ」

 

その後、同僚はお腹を抱えて大笑い。

 

私は何事もなかったかの様に、記録を書きながら

 

私(まさか。不良と間違われるとは思わなかったなぁ)

 

と心の中でつぶやいておりました。

 

そして、この夜はこれだけでは終わらなかったのです。

 

続きはまた次に書きます。

 

今回もお読み頂きまして

 

ありがとうございますニコニコ合格

 

また金髪にしたいなぁ。