母が美容部員として働いていた時

 

私の面倒は祖母がみてくれました。

 

このブログを以前から読んで下さっている方は

 

ご存知かと思いますが、ヒーラーの祖母です。

 

ある日、母が仕事が終わってから

 

八百屋さんのような所に行くと

 

店員「お嬢ちゃんのお父さんは何してるんだい?」

 

私「え」

 

母「あ、あの出張に行っていて…」

 

この時の母の焦ったような表情は、

 

3歳の私の記憶になぜかこびりつきました。

 

それから、私は「パパはいつ出張から帰ってくるの?」と

 

聞き、母を困らせていたようです。

 

実は、すでにその時、ネクタイを買いに

 

母の勤めるデパートにきて、

 

一目惚れしていたのだとか。

 

父は、母のことが好きで仕方なくて、

 

あの手この手でアプローチしたのですが

 

当の母は

 

母「結婚はコリゴリ」

 

と思っていたので、交際してくれと言われても

 

断り続けていました。

 

そんな時、祖母が母に

 

祖母「この子にも父親が必要になるときがある」

 

と言ったのをキッカケに少しだけ前向きに

 

考えはじめたのだとか。

 

けれど、悪い記憶は消せず

 

母は条件を出したのです。

 

母「うちの娘が気に入ってくれたら、お付き合いするわ。

 でも娘が嫌がったら、もう私に近づかないで」

 

父はすぐに頷いたのだそうです。

 

そして、クリスマスの時期

 

祖母と2人でツリーの飾り付けをしていました。

 

祖母「今日は大切な人がくるから、いい子にしているんだよ」

 

私「うん。わかった。あ!また割っちゃったぁ」

 

この頃のツリーの飾りはとても重くて、

 

手を滑らせて割ってばかり。

 

それを祖母が片付けてくれていると

 

玄関から音がしてきました。

 

私「ママ!お帰り!」

 

しかし、そこにいたのは、クマか犬の大きなぬいぐるみ

 

私「え…と」

 

ぬいぐるみの奥から、知らない男の人が顔を出したのです。

 

父「パパだよ」

 

私「ええ!!パパ??出張から帰ってきたの?嬉しい!!」

 

私は何の迷いもなく、育ての父に抱きつき

 

その日から離れなくなったのです。

 

父は外回りの仕事だったので、一緒に車に乗り

 

ずっとくっついていました。

 

この頃の私の気持ちは

 

私「パパがまた出張に行ったら困るから、見張らなきゃ」

 

なので、ちょっと飲み物買いに行っただけでも大騒ぎ。

 

私「パパーー!!パパーー!!うわぁーんパパがいない!!」

 

泣きべそをかく私に、父は満点の笑顔で飛んできてくれました。

 

私「パパはどこにも行っちゃダメなの!」

 

父「わかったよ。本当に可愛いなぁ」

 

私「だってパパの子だもん!」

 

腰に手を当てて偉そうに言う3歳の私。

 

この頃は、自分が可愛いのだと信じて疑いませんでした。

 

そんなこんなで、母は父と結婚せざるを得なくなったのです。

 

父と母の結婚式にも出たのを覚えています。

 

母が日本髪を結っていたのを見て

 

私は大笑い。

 

私「変な頭」

 

お腹がよじれるかと思いました。

 

そして、式が始まると祖母のところにいた私は

 

2人の間に入ったのです。

 

突然の娘の登場に、ビックリする神主さん。

 

三三九度では、張り切って御神酒を飲みました。

 

ママしかめっ面、パパニコニコ。

 

そして、パパに言った言葉。

 

私「パパこんな変な頭をした人と結婚したらダメ!」

 

父「え?どうして?」

 

私「パパは私と結婚するんだから!」

 

父「可愛いなぁいっちょ前のこと言って」

 

それを聞いた親戚達の笑い声が今も私の海馬に

 

残っています。

 

父との物語はまだまだあって

 

いつまでも色あせません。

 

またこの続きは次の機会に書きます。

 

今回も最後までお読み頂きまして、ありがとうございますニコニコ

 

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