紀伊国屋ホールとシアタートップスという、近接する二つの名門劇場を行き来しながら繰り広げられるドタバタ劇を通り越した大活劇。。。
http://ameblo.jp/kokubu-sachiko/entry-10119039751.html
国分佐智子さんのブログ記事に触発されて『ダブルブッキング』を観に、今度は、シアタートップスに行ってきました。
ご出演は、シアタートップス側の劇団『デニスホッパーズ』が、斉藤慶太さん、富田麻帆さん、渡部将之さん、小野賢章さん、竹尾一真さん、秋元麻衣さん、野辺富三さん、松井基展さん、郡司みわさん、山崎広美さん。
紀伊国屋ホール側の劇団「天空旅団」が、水谷あつしさん、柏進さん、根本了慈さん、上杉輝さん、山森信太郎さん、ヒルダ街さん、原扶貴子さん、川本裕之さん、宮下ともみさん、松田一輝さん、住谷念美さん、笠原秀幸さん、高橋光臣さん。
主題歌がボニー・ピンクさんの“A Perfect Sky”。
紀伊国屋ホールでの上演を観た後に、シアタートップスでの上演を観たのですが、シアタートップスでのお芝居を観た後では、『ダブルブッキング』の印象はだいぶ変わりました。
演劇人あるいは演劇へのオマージュだというのが私が感じた結論です。
合理性を超えた、人と人のの濃密なつながりを背景に、しがらみに囚われてなりたってきた劇団制度。
そんな演劇界にも、舞台人気質が変化が訪れているようです。
劇団ではなく、ユニットと称する、劇団の濃密な人間関係を否定して、合理的な発想でお互いを利用しあうだけの関係を求めようとする最近の演劇人。
しかし、それでも変わらぬものがある・・・。
そこに、二つの劇場での二つのお芝居を統一したテーマがあるようです。
偉大な先輩方が足跡を残し、そこに立つことに憧れ、そして立てばプレッシャーを感じる偉大なる紀伊国屋ホール。
他方、挑戦的な作品で実績のあるシアタートップスは、足元まで観客が迫っている舞台構造で、観客が意識されてしまい、紀伊国屋ホールとは別の意味でプレッシャーを感じてしまう・・・。
1970年代、サブカルチャーの発信地であった新宿という都心の一等地にある、近接した二つの劇場の個性を背景に、演劇人が持つ一種コンプレックスともいうべき、心の機微を「一つの」物語にしたのです。
また、二つのお芝居は、上に触れたような、それぞれの劇場の個性を活かした感じの構成、つまり、紀伊国屋ホールではやや大ぶりでテンションが高く、シアタートップスでは等身大な仲間内での物語りを感じさせるように作られています。
もちろん、紀伊国屋ホールの『ダブルブッキング』も、シアタートップスの『ダブルブッキング』もそれぞれ単独で楽しめるお芝居ではありますが、「一つの物語」である以上、両方観た方が深く、そしてよりよく理解できる作品だったと思います。
その意味で、二つのお芝居の企画意図は十分に成功だったと思うし、二つの劇場間を文字通り駆け抜けてお芝居を続けたキャストの皆さんは、それを支えたスタッフの皆さんの努力は実を結んだといえると思います。
シアタートップスの階段です。
この階段で役者さん達は、上り下りを繰り返されるわけです。
千秋楽後の情報で申し訳ないのですが、斉藤慶太さんのファン、あるいは富田麻帆さんのファンで、どちらか一つの舞台しか見れないというのであれば、シアタートップスの方を選ばれるべきだったでしょう。
下の写真、クリックして拡大していただければ、ようやく見えるかと思いますが、「お多幸」さんの白い電光看板の奥に、消灯した「富士一」という定食屋さんの看板があります。
これが舞台中の話に出てくる富士一さんです。
新宿エイサー祭りは夜まで続き、シアタートップスの場合、楽屋を通して舞台袖まで、その響きが届いてしまっていたようです(;^_^A

























