ご存知のとおり、クラッシーのBooksのコーナーで、国分佐智子さんは本の紹介を担当しておられます。

CLASSY. (クラッシィ) 2008年 04月号 [雑誌]
¥680
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今月号で国分佐智子さんが紹介された本は、ニコラス・スパークス著、エクスナレッジ社刊の『きみを想う夜空に』です。






主人公のジョンは、1977年生まれ。1976年12月5日生まれの国分佐智子さんにとって同世代です。

国分佐智子さんと同世代の、そのジョンは9.11の同時多発テロによって、図らずもイラクへ派兵され過酷な戦闘を体験することになります。

もちろん、そうした「アメリカの現代」に弄ばれる運命の展開は、主人公の恋愛の行方に大きな影響を与えます。

他方、以前は自閉症と誤って診断されていたアスペルガー症候群(映画「レインマン」の主人公がアスペルガー症候群の一典型です)も、この物語において重要な位置を占めています。東京エリアでのみ放送されている「CBSドキュメント」を見ていると、自閉症、アスペルガー症候群は、アメリカで社会的に強い関心が持たれていることが分かります。あるいは、現代アメリカの保険・医療事情も絡んで来ています。。。(;^_^A

そうした意味で、極めて現代アメリカの小説であり、“狙って創られた”作品とは言えます。


そんな風に予備知識を持っていた私にとっては、舞台設定は、とても「素直」なものに思えました。但し、アスペルガー症候群の題材としての取り込み方は、私自身がアスペルガー症候群の患者さんと現実に過ごす体験していないせもあり、「なるほど!」と処理の上手さに関心しましたが。


そうしたせいか、恋愛と物語の結末は、かなり早い時期から予測がつきました。

でも、そして、“訳者あとがき”によれば、ワークアウト(肉体的鍛錬)を欠かさず、パーティーの席でも冷やしたミネラルウォーターを飲むという、ストイックな作者の姿を映しているらしい軍人である主人公ジョンの、現実社会の標準で言えばストイックな愛の素直な展開は、男性以上に女性を痺れさせるのだと思います。


この点、クラッシー誌上で国分佐智子さんは「すごくせつなくて、読んでいて胸が苦しかったですね」と書いておられますが、私の感じ方では、静かな切なさで綴られた恋愛小説でした。

主人公ジョン自身は、悩み苦しみ、ときに恋人であるサヴォナに感情をぶつける場面もあります。でも、物語られているところでは、女性が望む、包み込んでくれる大人の愛の姿をサヴォナに、そして女性読者に印象付け続けたはずです。


そして、主人公ジョンのストイックさは、決して超人的なものではなく、また、ある意味運命と環境がもたらしたものと理解することができます。しかし、その結果、ストイックな愛は等身大を超えておらず、その分、特に女性の共感を得ることができたのではないでしょうか。

さらに、国分佐智子さんのご指摘で気づかされましたが、「恋が始まる過程のドキドキ感」という恋愛小説の基本をキチンと押さえて書かれているのが「好まれる理由」の一つだと思います。また、ストイックと言っていても、人が持つ淫らさの存在も、控えめではあれ正直に認めていることも、ストイックさんが反感を持たれない理由となっているでしょう。


きみを想う夜空に/ニコラス・スパークス(著)
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『君を想う夜空に』は、昨年12月3日第1刷発行であるため、実際に書店に並び、そして国分佐智子さんがクラッシー誌上で紹介するために、この本を手にされたのは、お正月ワイド時代劇『徳川風雲録』の収録が終わった直後の11月下旬だと思われます。

だとすれば、国分佐智子さんのブログの12月11日の記事 で報告された、<人間の動物的側面を理性に従わせ、時間・空間・肉体を越えて他者への愛を図るようになるための過程である>ということを証明していく、トルストイの「人生論」を国分佐智子さんが読まれたのは、この本を読まれた後でしょう。

クラッシー誌上で「『ほんとうに人を愛するとはどういうことだろう?』、プロローグのこの最初の一文を読んだだけで、引き込まれてしまいました。」と書かれ、「わが身の幸せより愛する人の幸せを大事にする、それがほんとうの愛だ」という一文を引用しておられる国分佐智子さんが、『君を想う夜空に』を読まれた後、トルストイの『人生論』を読まれたのは何故か、ちょっと気になるところですo(^-^)o


人生論 (角川文庫)/トルストイ
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女優国分佐智子さんはその存在自体が、国分佐智子さんというプライバシーを持つ若く美しい女性が演じだしている、いわば遥かな幻です。

ですので、一介のファンに過ぎない私は、イベントなどで女優国分佐智子さんにお会いする機会があったとしても、プライバシーを持つ国分佐智子さんご自身にお会いすることができない、遠距離恋愛にたとえられるのかも知れません。しかも一方通行の。。。(;^_^A


仮に国分佐智子さんがこのブログを見たり、その他ファンとしての私の活動を見て、私がほんとうに国分佐智子さんを愛している、と思っていただけるのか、『君を想う夜空に』をお読みになった国分佐智子さんの前で、悩ましいところです(;^_^A




ところで、今日はホワイトデー・・・でも、私は国分佐智子さんに何もしてあげることが出来ませんでした(;^_^A

というか、バレンタインデーのお返しであるため、国分佐智子さんが私に何もさせてくれなかったというのが正確か・・・_| ̄|○

そんな悲しい男が、国分佐智子さんに捧げるせめてものプレゼントは、恋愛小説の感想をブログに書くことでした(;^_^A