厳しい撮影スケジュールの中、国分佐智子さんがお友達(谷口賢志さん)の舞台をご覧になって来られたとのこと。


http://ameblo.jp/kokubu-sachiko/entry-10034112897.html



そこで、毎度のことながら、早速新宿シアター・トップスに西田シャトナーさんが率いる実験的演劇集団シャトナー研の舞台「感じわる大陸」を観て来ました(;^_^A

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「感じわる大陸」のチラシ類とチケット

出演者は保村大和さん、原田篤さん、村木藤志郎さん、谷口賢志さん、岩崎宇内さん、小島愛さん、花見卓哉さん、中田顕史郎さん、西田シャトナーさん。この他に、ヴァイオリン演奏としてマヤ・フレーザーさん、タイムキーパーとして登紀子さんが参加されています。


舞台での常ではありますが、関係者の方が多く、美少女・美女の姿もあちこちに!

ただ、後方の当日券席はかなり空いていました。


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新宿シアター・トップスが入っているトップス・ハウスの正面

劇場は4階にあります。


コロンブスのアメリカ大陸発見の際、旗艦サンタ・マリア号が座礁したため、コロンブスがいったんスペインまで帰り、改めて船団を率いて戻ってくるまで、収容し切れず島に取り残された39人の乗組員達は数奇で悲劇的運命を辿ります。「感じわる大陸」は、島に取り残されたその39人にまつわるエピソードを下敷きとした物語です。


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シアター・トップスから靖国通り方面を見た風景。実際の印象は、もっと狭苦しいです。


国分佐智子さんのブログ記事にあるとおり、9割がアドリブ、すなわち、各役者さんが演じる登場人物の設定(船大工、樽作り職人、砲撃手、医者、役人、地質学者、新聞記者、水夫、料理人)と、舞台の進行方向を決める大枠と5つぐらいの幕ごとの設定、それにアドリブを受けるためのいくつかのセリフ以外は、すべて一人一人の役者さんがアドリブないし自分で用意して来たセリフを雰囲気に合わせてしゃべるという構成になっています。


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シアター・トップスから新宿大通方面を見た風景。右がシアター・トップスです。


9割がアドリブ。それが(結果的に)2時間以上も続く。しかももしかすると、前の回に使ったネタは使用禁止で、各役者さんは毎回ゼロから自分のセリフを作らなければならないのかも知れません。

また、アドリブをする役者さんだけでなく、アドリブを受けてするリアクションのアドリブ、しかもこの場合舞台上にいる役者さん全員の呼吸も合わなければなりません。

だとすると、毎回変えての9割のアドリブとは、極めて挑戦的な舞台ということは間違いないでしょう。

アドリブ演奏こそが命であるジャズにも喩えられましょうか。


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シアター・トップスが入っているトップス・ハウスは1~2階がカフェで他の階もバーやレストランが入っており、多角経営であり、観劇に来た方々に時間つぶしと観劇の余韻を楽しむ施設を提供し、採算が合わない劇場経営の足しにしておられるわけです。下の写真は1階の喫茶部です。


だから、「同業者」である国分佐智子さんが、

>すごい!!
>感心してしまいました
>私にはできん。。。


と仰るのも当然でしょう。なお、国分佐智子さんの友達である谷口賢志さんは、登場人物の中ではわりかしうまくアドリブをこなせていたと思います。


また、国分佐智子さんは「大いに・・・泣かされました」とも書いておられますが、これは島に残された乗組員達の悲劇的な運命についてのものであり、しかも、その「泣かす」とは、実質的にはアドリブの勢いだけで、一瞬前まで笑う一方だった観客の気持ちを涙の方へ引き込むのですから、国分佐智子さんを泣かせた演技力は大したものだったとは言えます。

(わたしのライバル谷口賢志さんは、このハチャメチャな舞台の中でわりかし正統派ヒーローのテイストで演じておられた分、「泣かせやすかった」とはいえますが・・・嫉妬心から強引にケチをつけています(;^_^A)


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シアター・トップスのフロントフロア。地方の方には、ある意味ショックかもしれませんが、たったこれだけのスペースしかないのです。


ただ、そうしたアドリブだらけのお芝居である以上、当たりはずれがあります。ことに、一つの幕では一人の登場人物がほとんど一人で廻す箇所があり、その箇所の印象で舞台全体の印象が変わり、また、舞台全体が締まったりたるんだりする感じです。9人の登場人物が9回の公演ごとに交代でこの箇所を担当するようです。

私は外れの公演に当たったようです。自腹を切って観に行った者の権利として書いていいはずです。


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劇場入り口から見たフロントフロア。背を向けた人が座っているところが受付。

アドリブが言えるようになるには、アドリブを思いつく「脳を鍛える」必要があり、アドリブを作るためのネタを仕込む必要があり、そのための観察力を鍛えなければならず、そして、舞台でアドリブを展開する際に、流れや雰囲気を読む能力、的確なタイミングでアドリブを言う能力と度胸と観客を巻き込み惹きつける力、そしてアドリブを読む滑舌が必要なのです。また、受けるアドリブかどうかを判断するには「時代の雰囲気」「時事ネタについての情報力とそこに隠されているものについての感性」を磨いておかなければなりません。

正に役者さんの総合力が試されるわけです。


ただ、「正」と「奇」という対照、あるいは「型」と「崩し」という対照がありますが、正を出来れば出来るほど奇が生きる、あるいは型が完成していればいるほど型を崩した時醜いどころか美しくさえなるという関係があります。

逆に言えば、「奇」は「正を」輝かし生かすためにあり、「崩し」は「型」を引き立たせるために存在するのです。

もちろんアドリブは「奇」ないし「崩し」です。

ところがこの舞台では「正」ないし「型」が事実上存在しないのです。


ストーリー建てや、動かしてはならないセリフ、そうした「制約」がないアドリブには魅力がありません。間延びしてしまうのです。

単なるノリだけでやる、しかも、「噛んでしまう」ようなアドリブは、いわば飲み会で飲んだくれて騒ぐだけのオヤジギャグでしかなく、それを推し進めれば素人芸に堕してしまいかねません。


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やっぱりありました。谷口賢志さんへファン有志一同からのフラワースタンド。舞台「魔王降臨」にも寄せられていて、一人の芸能人を応援するものとして、このファンの結束がとても羨ましく思えました。


ですから、アドリブを沢山入れるにせよ、そこにはやはり量的な限界があると思います。

また、アドリブを入れる部分のシチュエーション設定や人間像についてアドリブのために舞台が破綻しないようにしなければならない、つまり、アドリブを求めるにせよ舞台を商業的に成立させるためには質的な限界があると思います。この点、少なくとも私が観た舞台では時代考証が完全に破綻していました。それを敢えてやったにせよ・・・。

あるいは、セリフに占めるアドリブの比率が一定以上になれば、稽古や事前の打ち合わせや指導の際のアドバイスも、舞台を商業的に成立させるためにアドリブを制御するのに極めて重要な意味を持つようになります。このため、座長ないし演出家の指導力がものを言うのです。

そうした量的、質的、前準備的な面から見て、今回のアドリブ劇は妥当だったのかどうか・・・。

また、そうした「制約を無視したアドリブ」をいくらやらせても、役者さんの本当のアドリブ能力や演技力が伸びるものなのかどうか・・・。


(蛇足ですが、国分佐智子さんがヒロインを勤められた今年2月の舞台「見よ、飛行機の高く飛べるを」の千秋楽公演で、習字教師役を演じられたアンバランスの黒川忠文さんが、「やってはならないアドリブ」を一つやってしまわれたと、私はずっと残念に思っていました・・・。余計なアドリブを入れて、オリジナルの脚本が、黒川さんが演じられた役に託した最も重要なメッセージを台無しにしてしまわれたのです。厳しい言い方ですが、お笑いにも質があるのです。それは、笑いに託されたメッセージを理解しているかどうかどうかで分かるのです。)


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国分佐智子さんから谷口賢志さんへのお花。国分佐智子さんのブログにある「友達」とは谷口賢志さんのことです。谷口賢志さんは、国分佐智子さんがヒロイン・主役を勤められた映画「東京伝説」で共演されており、また、国分佐智子さんの初監督CF「ワンダフルタイム」で主役を演じられています。


元に戻れば、実験的試みだといえば全てが許されるわけではなく、自己満足あるいは無責任、具体的には関係者でない一般の観客の満足度を無視したものであれば、舞台は失敗ないし駄作のそしりを受けて仕方ないのです。

今回の「感じわる大陸」はどうだったでしょうか・・・。関係者が多かったことを除けば、観客席は始終笑いに満ちていたといえますが、私自身はしらけた気持ちが抜けきれず、本当の意味で舞台に巻き込まれることはありませんでした。


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別の面から考えると、「木戸賃」について相当かということが判断材料、評価の基準になります。

この点、まず役者さんのアドリブ能力を高めるという目標を達成するためには稽古だけでは目的を達することはできず、あるいは無料公演でも十分とは言えません。ましてや、劇場を借りるのは相当の出費です。ですから有料の公演としたことは仕方がないことです。従って、有料公演にしたこと自体は問題ないと言えます。


今回の公演は、当日券で3800円、前売りなら3500円でした。

でも、以上私が述べたことが正しければ、この公演は500円かせいぜい1000円でやるべき公演だったと思います。

つまり、「お金取るよ。でも、500円と安いよ。だから、俺達の実験につきあってよ。」と言った上で、「500円なら行ってみるか」と思って行った人たちが「ほとんどがアドリブじゃないか。これは珍しい。それなりに笑えて、良い暇つぶしになった。」と満足して帰っていく・・・そういうお芝居だったと私は思います。


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今日は日曜で競馬の日。新宿アルタのビッグビジョンを臨む、新宿駅東口広場には競馬ファンが鈴なりでした。



◆◇◆◇◆◇◆◇ 【 告 知 】 ◆◇◆◇◆◇◆◇


5月26日土曜日21:00~22:57 テレビ朝日土曜ワイド劇場

西村京太郎トラベルミステリー48「みちのく殺意の旅」矢代由紀役

是非見てください!






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【国分佐智子さんご出演番組の放送日程等】



5月26日 21:00~22:57 テレビ朝日土曜ワイド劇場 

     西村京太郎トラベルミステリー48

     「みちのく殺意の旅」 矢代由紀役


5月31日 20:00~20:54 テレビ朝日

「その男、副署長~京都河原町署事件ファイル」千代丘あおい役


6月13日 21:00~22:48 テレビ東京(6月10日 BS JAPAN)

「事件記者 浦上伸介パート5 毒殺連鎖

春の伊勢志摩殺人事件」手塚久生役

(5月2日放送予定が変更になりました。BSJAPANでは10日放送です。)


7月2日スタート月~金 13:30~14:00 フジテレビ系列  

「金色の翼」ヒロイン修子役


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宝石赤東京ラブコレクション2 再放送開始】

昨年11月3日から配信された、GyaoオリジナルインターネットTVドラマ、国分佐智子さん主演の人気コメディー「東京ラブコレクション2」の再放送(再配信)が始まっています!


http://lovecolle2.gyao.jp/


宝石ブルーSea of Dreams

東京ディズニー・シー5週年も、5月いっぱいで終わります。

東京ディズニー・シーが5週年を記念して作成したハート

ウォーミングな5つの短編を集めたwebサイトドラマ

「Sea of Dreams」2話「素晴らしき鼻血日和」

国分佐智子さんが主演されており、現在も視聴可能です。http://5th.tokyodisneyresort.co.jp/web/cinema_story.html


MISIA(ミーシャ)さんの躍動的で心震わせる歌声に乗せて

届けられるテーマ曲も印象的です。
http://5th.tokyodisneyresort.co.jp/song/q01.html


Sea of Dreams~Tokyo DisneySea 5th Anniversary Theme Song~/MISIA
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歌詞を載せておられるブログさん

http://blogs.yahoo.co.jp/kasasagi_tsugumi/1113683.html


なお、5つの短編は、それぞれが係わり合いを持っており、

全部見るともっと楽しめます。また、第5話のラストシーンの

笑顔をはじめ、第2話以外にも国分佐智子さんが現れるシーン

がありますので、よろしければ探して見て下さい。



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【 お 願 い 】


国分佐智子さんのブログと、このブログとの同時読者

登録をご協力お願いします。タレント応援バナーの設置

もお願いします。

やり方は、↓の記事で。

http://ameblo.jp/purewing/entry-10026983079.html



なお、最近の読者登録の際に気づいたのですが、

読者登録自体は無条件に大歓迎です。お付き合

いの面からも、管理上、読者登録していただける

のは大助かり、大歓迎なんです。

ただ当方からの読者登録については、国分佐智子

さんのブログにも同時同時登録されている方に限る

というだけなんです。

この点、誤解なきようお願いします。


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宝石赤ファンサイトへのご招待(特に女性の方へ)

国分佐智子さんの女性ファンみかんさん管理されている国分佐智子さんのファンサイトのご投稿をもお待ちしています。


http://jbbs.livedoor.jp/music/19106/


このサイトには「女性専用車両(みかんエクスプレス)」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/music/19106/1169890142/
が設置されており、女性限定で気兼ねなく利用できるスレッドになっています。