拝啓


私は今、束の間の幸せが通り過ぎ

無事に悲しい日々を送っています。


幸せを掴んだと愚かにも喜んで浸って

少しの変化にも耐えられない薄い幸せだと気づかず

浮かれて変化を望んでしまいました。


人の心が一瞬にして変わっていく様を見ました。


そして自分が浸っていたものは

相手から満たしてもらっていた水ではなく

自分で勝手に溜めた水に浸かっていただけなんだと気付かされました。


その水が温度を感じないただの水であることはときどき感じていたけれど

そうではないと、これは温かい水なのだと自分に言い聞かせて信じて浸かっていました。


駄目でした。


足元にあるのは冷たい水で

もうずっと前から寒くて足が痛い


でも気のせいだと思いたかった、私は誰かに満たされているのだと信じていたかった。

自分の心も言葉も行動も、満たされていると確信したいがために考えてやってきて一瞬でも光が見えたらと日々伺ってきたけれど


違いました。


昨日、明らかな悪意を投げられて現実に返りました。

ここには温かいものは無いのだと。


気づいたら私の足も手も頬も冷たくて


目だけが温かくて、重たい。


そしてふと置いてきた大切なものを思い出し


救われたいと足掻いてしまった自分を悔やんで

憎みました。


報いはあって当然、

然るべき時が来ただけ。


一瞬でも温かいと感じただけ本来は幸せ、

ずっと死ぬまで温かいところにいられる人生でもなければ人間でもない、ただそれだけ。


やり直したいなんて思ってはいけない

満たされたいなんて思ってはいけない

救われるなんて思ってもいけない


やり直したいなんて思いません

満たされたいなんて思いません

救われるなんて信じません


そう自分に言い聞かせていきます。


どこに居ても、ずっとそういう人生であると忘れずこの日々を送っていきます。