遺伝子レベルの問題 | sollan 時々 社労士開業に至るまでのdiary

遺伝子レベルの問題

あれは20年くらい前、

日本に赴任することになった

イタリア人家族を

空港に迎えに行ったことがある。


4人家族、

赴任する方とその奥様

お子様が2人、

小学3年生の男の子と

まだ2歳だったか、

そのくらいの女の子。


まぁお人形さんみたいに

可愛い女の子で、

(男の子も超絶美形だった)

どこへ行っても皆が振り返って

黄色い声をだす。


きゃーーーーっ

かっわいいーーーーーーー


こんな風に叫ばれたことのない私は

あー有名人って

こんな感じで見られるのかな

大変そうだなっと思った。


カワイイは無敵だ。


レストランで調味料を

ひっくり返してしまっても

女の子(ヴァレンシア)を見た途端、

誰もが怒るどころか

目尻を下げて笑顔で

‘お怪我ありませんか’

‘お召し物は大丈夫ですか’と尋ねる。


ヴァレンシアがうーーうーと

多少音量大きく騒いでいても

彼女の姿を目にした途端

この世のものとは思えない

可愛さの前に息を呑み

数秒遅れで可愛いときゃーが混じって

キャワいーーーっと騒ぐ。


あの時ヴァレンシアは間違いなく

どんな芸能人に出会うより

日本人の平常心を乱す

普通のイタリア人の2歳の女の子で、

あまりに周りがすごい反応をするので

私はヴァレンシアの両親に

驚いていないか、不安に感じていないか、 

尋ねると同時に、状況を説明した。


奥様は笑顔でこう答えた。

「当然よ ヴァレンは私たちの

エンジェルですもの」


ひょえーーーーっ

そういえばこういう反応を以前にも

目の当たりにしたことがある。


ロンドン滞在中にお世話になっていた

ホストファミリーの男の子が彫刻のように

美しくて、その美しさに驚いた私の友人が

彼に直接めっちゃハンサムだよね?と

言ったら、本人の口から発せられた言葉が

「あったりまえじゃんっ」

 ↑こんな感じ


日本人と海外の人の‘自分への評価’の

あり方ってこんなにまで違うのか、と

その時も思ったけれど、、、


ヴァレンちゃんと一緒に過ごした時間で

カワイイは当たり前で最強なんだと、

本物のかわいいの意味を知ったのだった。




この間久しぶりに見た富士山


イタリア人家族に

「どれが富士山?」

富士山見るのを楽しみにしてるんだけど、

どの山が富士山なのかわからないんだよ

と質問されて、とても驚いた。


どの山が富士山かわからない、

日本人としては

わからないっていう感覚があること事態

予想だにしなかったから、

まさかそんな質問をされるとは

思いもよらず、しどろもどろで

えーーーっとーーーーー

雪がかぶってるからわかるよ、

とかなんとか

酷い解答をしちゃったけれど…


こんなに雪をかぶっていない富士山を

先日初めて見た私は、

あの頃イタリア人家族が自力で

富士山を認識できたのか

今更ながらとてもとても不安になった。


いよぉ〜っ

あまりに遅すぎるアトノマツリ