「膵臓(すいぞう)

胃の後ろ、背中に近いところに横たわる消化線で巨大な「おたまじゃくし」に似ています。解剖学では十二指腸に近いほうから、「すい頭部」「すい体部」「すい尾部」と言います。長さ14-18センチ、重さ70-100グラムで色はピンク。

膵臓には二つの働きがあります。

①消化液である膵液を送り出す「外分泌」

②血糖値を調整するホルモンを分泌「内分泌」

消化液を分泌しながら内分泌も兼ねています。正に、二足のわらじを履いた臓器なのです。              



・膵液(すいえき)
膵液は膵臓の「線房」から1日1リットル分泌され、十二指腸に注がれています。
膵液には消化に必要な酵素がそろっており、食物の大半は膵液によって消化されます。
が、しかし、これらの消化酵素は酸性環境では、十分な働きが困難です。
胃から送られてくる食物は胃液で酸性化しているのです。
そのため、酸性の環境を中和する重炭酸塩が分泌されます。
膵液の分泌は自律神経の働きで分泌されることがあり、
その場合、食物を見て出る唾液や、食物の匂いをかいだだけで、分泌される。
膵液の消化能力は高く胃が正常に機能してなくても、十分補えるパワーがあるのです。
膵液がダメージ受けないのは、膵液の中では消化酵素が活性化しないように、うまくできているからなのです。


「脾臓(ひぞう)

「脾(ひ)臓ってどこで、どんな働きをしている?」東洋医学では「脾臓は元気の元」西洋医学では取り除いても命の危険がないため「あってもなくてもよい臓器」脾臓は胃の陰に隠れたように位置し、リンパや血液系の気管で「血液のクリーニング」という役割をもっています。スポンジ状の柔らかい臓器で重さは100~200グラムで、脾臓は血液を多く含んでいます。赤脾髄とリンパ球が集まる白脾髄があり古くなった赤血球の処理をします。

心臓から運ばれた血液は白脾髄の中心動脈を通って、赤脾髄に運ばれ、ゆっくりと脾洞へと移動します。

脾洞はスノコみたいになっており、正常な赤血球しか通り抜ける事が出来ないのです。

血液中のウイルスや微生物、古い赤血球はここで処分。赤血球の寿命は約120日位ですが、

すでに壊れていたり、問題ある血液はこの「関所」の通り抜けは出来ません。

通過できなかった赤血液は、白血球の食細胞によって消化分解されます。


「肝臓」

ものすごく、仕事している臓器で再生能力も高く、タフな臓器が「肝臓」です。

仕事機能は500種類以上といわれ、代謝、有害物分解、血液貯蔵etc…です。

炭水化物はエネルギー源ですが、エネルギー化するのは、

小腸で果糖などの糖類に分解され、肝臓でブドウ糖に化学処理されるのです。

必要以上のブドウ糖が出来ると、肝臓はグリコーゲンに化学処理し、肝臓内で蓄える。

また、血液中にブドウ糖が少なくなると、グリコーゲンをブドウ糖に化学処理して血液中に送り出す。たかが、「肝臓」されど、「肝臓」なのです。さらに、肝臓はコレステロールの、工場でもあり、体内コレステロールの約、半分は肝臓でつくられています。血を止めるのに必要な凝固因子も、化学処理の際に発生するアンモニアを尿として排出できるように、アンモニアを尿素に作り替えているのも「肝臓」なのです。

肝臓は血液だけじゃなく、脂肪も蓄えているので、要注意です。




☆ボディトレーナー街道☆(上田敏由樹)