| 関節リウマチとは |
関節リウマチは、免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。
症状として、手足の関節の腫れ(熱をもったり、赤くなることもある)、痛み(じっとしていても痛い、押すと痛い、動かすと痛い)、朝のこわばり(関節や体全体が動かしにくい感じ)などで、症状が左右の同じ関節にみられます。診断は、こうした症状と、血液検査、X線検査などによって行います。原因はよく分かっていませんが、遺伝による体質にウイルスなどの刺激が加わって、免疫に異常が起こると考えられています。
関節の炎症が続くと、関節の軟骨や骨が壊れ、関節が変形して、動かなくなってしまうことがあります。
関節と免疫
関節は、骨と骨とがつなぎ合わされた部分で、骨の端にはクッションの役割を果たす軟骨があります。関節は、滑膜という膜に囲まれており、この滑膜から分泌される関節液によって、関節がスムーズに動いています。
免疫とは、体外から侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を排除するための仕組みで、私たちの体を守るためのとても大切な機能です。しかし、この免疫の仕組みが乱れると、体外から侵入した異物に過剰に反応してしまうアレルギーや、自分自身の体の組織や成分を異物とみなして攻撃してしまう自己免疫疾患が起こります。
関節の仕組みと関節リウマチの関節

| 関節リウマチの治療 |
関節リウマチの治療の基本は、薬を使って、症状をやわらげ病気の進行を抑えることです。同時に病気を悪化させないようにする生活上の注意や、関節や筋肉を衰えさせないリハビリテーションを行います。関節の機能が失われて生活に支障がある場合、薬で痛みを抑えることができない場合などには手術が行われます。
●薬物療法
関節リウマチの薬にはいろいろな種類があり、患者さんそれぞれに適した薬が使用されます。
最近は、病気の初期から免疫の異常に対して働く抗リウマチ薬を使い、効果が不十分なら生物学的製剤と呼ばれる種類の薬も使用して、炎症や関節の破壊を強く抑えるという方針で薬が選ばれています。また、炎症による腫れや痛みを抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やステロイドが使用されます。
●生活指導
関節リウマチの患者さんは、関節を保護し、体に負担がかからないことを意識しながら生活をする必要があります。適切な安静と運動の組み合わせ、関節の保温、関節に負担をかけない動作など、生活の中で気を付けるべきことを、医師からしっかり指導を受け、守っていくことが大切です。
●リハビリテーション
関節リウマチの痛みや炎症は、薬でやわらげることができますが、関節を動かさずにいると、関節や筋肉、腱などの機能が落ちてしまいます。症状が出始めた初期の頃から、適切なリハビリテーションを行うことが大切です。ただし、関節リウマチの患者さんは、関節に炎症が起きているため、無理な運動をすると、炎症を悪くしてしまうこともあります。医師や理学療法士の指導を受けて、リウマチ体操など適切な運動を行いましょう。
●手術
一度変形してしまった関節は、薬を使ったりリハビリテーションを行ったりしても、元に戻すことはできません。関節の機能が失われて日常生活に支障をきたす場合や、薬を飲んでも激しい痛みが続くような場合などには、手術が勧められます。
関節リウマチをもっと知りたい方へ
関節リウマチの症状や発症のしくみ、検査から治療方法まで、イラストでわかりやすく解説しています。(提供:アステラス製薬)
家庭でできるリウマチ体操を知りたい方へ
リウマチ情報センターのHPに「下肢の運動」と「上肢の運動」が紹介されています。(提供:財団法人 日本リウマチ財団)(pdf 355KB)