海外を旅すると、出会った日本人同士で本を交換することがあります。「地球の歩き方」や読み終わった小説をお互いに交換するのです。
そういった本の中には、裏表紙に受け渡した日時と受け取った人の名前が記入してあることがあります。
いつ誰が購入してどのような経緯で僕まで辿りついたのかがわかるように経緯がしっかり書かれていたりするのです。
以前、僕がチベットで「秘密」という小説を譲り受けたことがありました。
その本の裏表紙には30名ほどの名前が書かれており、アフリカからヨーロッパをぐるりと回り、インド、ネパールを経てチベットまで辿りついた本であることがわかりました。その移動距離と人から人へ受け渡される物語に感動し、次の人に「ここに名前を書いて、捨てるなどせず、次の人へ渡してほしい」とお願いしました。
またいつか、旅の途中でこの本に出会えるのではないか、という楽しみを残しておきたかったのです。
先日、売上を集計していると古い千円札が紛れていました。
旧札は銀行に入ってしまうと機械が自動的に仕分けし、裁断され、捨てられてしまうと聞きますので、もしかしたらこのお札は1度も銀行へ行くことなく、人から人へずっと流れ続けてきたお札なのかもしれません。
毎日、何気なく手渡し、手渡されるお金ですが、
よくよく考えると、ものすごい物語が詰まっている可能性もあるわけですよね。
憧れの芸能人の財布から出たお金かも、とか。
我家にお金が貯まらない理由は、
そういう物語(またいつか出会いたい)を
いつも感じていたい、という
ロマンチストな僕の性格によるものかもしれない。
そう信じたい今日この頃です (涙

