愛・過食症相談室のRayです。

あなたは過食する自分のことをどう思っていますか？

私はおかしくてダメな最低人間だと思っていました。

食べ物を無駄にして、太りたくない我儘で、未熟な人間なのだと思っていました。

だから過食していない人の方がまともで、自分はそれよりも下の人間だと。

でも、ある精神科医の書いた本を読んで、１８０度認識が変わりました。

「私は心の病気になったあなたにおめでとうと言いたい。こんなおかしな社会で病気にならない方がおかしい。病気になるのはあなたがまともな感覚を持っているから」

そのままではありませんが、概ねこのようなことを書かれていました。

え？？？私はおかしい人間なのではなかったの？

過食症になる人は、繊細で敏感、鋭い感性を持っていることが多いです。

戦後から今の社会は、心を亡くさないと働けない時代、生きらない時代です。

戦後の焼け野原からの復興、高度経済成長期を経て、ずっとみんな忙しいです。

「忙＝心を亡くす」ですよね。それが普通になっているのです。

そもそも、戦争の恐怖と痛みと悲しみから逃れてなんとか生きるため、みんなが心を殺して忘れて必死に働いて物質的に豊かになることを求めた時代とも言えます。

特に男性はそうだから、心を亡くした夫との関係で不幸すぎて心を亡くしてしまう妻、その家庭で育ち心を亡くしていく子供達。そうなってしまう方が社会に適応できると言えます。

人々が心を亡くした社会で、両親が心を亡くした家庭で、心を亡くしていな子供は苦しみます。その苦しみが、過食としてあらわれています。

過食症に苦しむ人が本当に求めているものは、生きた心、本物の愛、深いつながり、温かさです。

お金でも、地位でも、名声でも、評価でもありません。

（本当に欲しいものが認識できなくてそういうものを求めてしまうことはありますが）

そして本物の愛、深いつながり、温かさは、本来人と人の間にあって当たり前なのに、現実社会ではないのが当たり前になっています。

自分の側にはそのポテンシャルがあって相手とつながりたいのに、相手にはそういう回路がない。

表面的な礼儀正しさや、マナー、親切などはたくさんありますが、本当に心がつながる感覚を得ることはまずできません。

その孤独に気が狂いそうになる、、、それはまだ心が生きているから。

そして気が狂うのを防ぐために、過食で自分を慰める。

過食は私たちを苦しめているばかりではなく、実はずいぶん助けてくれています。

過食は本当に辛くて地獄だから、あなたのためにもちろん改善が必要です。

でも、自分を否定するのではなく、この記事に書いたことを忘れないで欲しいのです。

Ray

私の自己否定を１８０度変えたある精神科医の言葉