昨日は「なぜリスト」に関してお伝えさせて頂きましたが、
本日は、「なぜ?と問うな」という逆のようなことを言うかもしれませんが、よくよくご購読下さい。
ジェームス・スキナー氏は「なぜ?と問うな」と言っています。
もちろん、「なぜ?」と原因を追究する事が有効な場面も沢山あるのですが
逆に「なぜ?」と問うことが、
人生の変化を妨げたり、人間関係を悪くしたりする場面も沢山あるのだそうです。
これは、人間の脳というのは非常に高性能で『なぜ?』という質問を投げかけると
自動的に答えを探しだそうと努力し、答えを見つけ出すからだそうです。
しかし、問題なのはこの答えが必ずしも”正解”とは限らないということです。
脳は、過去の経験や持っている知識などをベースに
可能性の高い答えを探してくるにすぎないのだそうです。
ですから、例えば「なぜ、うまくいかないんだろう?」という質問をすると、
「自分には才能がないから」
「自分には運がないから」
など、セルフイメージを下げてしまうような答えを導きだしたり
「周りが悪い」
「時間がない」
「お金がない」
などの言い訳を探し出してきたりする事が往々にあります。
また、町を歩いていると、親が子供に向かって
「なんで、あんたはおとなしくしていられないの?」
と叱っている場面があります。
そうすると子供は、おとなしくできない理由を探し出し、
それを素直に親に向かって言ったりします。
その挙句、親から「くちごたえしない」なんてさらに怒られたりします。
こういう光景、見た覚えがありませんか?
中には身に覚えがある方もいるかもしれません。
次からは「なぜ?」という質問を投げかける前に、
「なぜ?」と問うことが有効かどうかを良く考えることです。
あなたの質問、あなたの言葉が、
自分や相手の思考や焦点の方向を決めてしまうのです。
ですから、あなたはどういう結果を得たいのかを明確にし、
その結果を得るのに有効な言葉、質問を選択すればいいのです。
つまり、「なぜ?」(WHY)と問わずに、
「どうしたら?」(HOW)と問うことを考えれば良いわけです。
例えば、最初の例で言えば、自分に対して、
「どうしたらもっとうまくいくだろう?」
「(自分の得たい結果をえるためには)どうした良いだろう?」
と問い、2番目の例でも
「どうしたらこの子は静かにできるだろう?」
と、子供または自分自身に問いかけてみる方が、
より質の高い質問となり質の高い答えを導きだせると思います。
また、大人になればなるほど、
何かをやる前に「なぜ?」とその理由を知りたがります。
例えば、成功するための方法や、現状を改善する方法をアドバイスしてもらっても、
なぜ?と問い、その理由に納得しなければ行動しない、という事がよくあります。
何かをするときにいちいち理由を知りたくなる気持ちはわかりますが、
すべてのことに理由を求めてから行動していると、
人生のスピードは遅くなってしまいます。
携帯電話で電話ができる仕組みを理解してから、携帯電話を使ったり、
パソコンの原理を理解してからパソコンを使うようなものです。
でも、実際には携帯電話やパソコンの仕組みを知ってから
使おうなんて人はいません。
人は、世間で広く認知されているもの、自分の中で常識となっているは、
抵抗なく受け入れることができますが、
自分の常識や理解の範囲を超えたものには抵抗を示すのです。
でも、自分の現状を大きく変えるには、
自分の常識や理解を超えて行く必要があります。
自分の常識や知っている範囲内で行動していれば、
これまでと同じような結果しか得られないからです。
理屈や理論で説明されても理解できないけど、
行動することによってはじめて見えてくるものもたくさんあるからです。
ですから、反射的に「なぜ?」と問うことをやめ、
「なぜ?」と問う事がどれくらい重要か?
をまず考えてから、言葉を選んでみてはどうでしょうか?
また、「なぜ?」という言葉は、
「なぜ?あの人は・・・」みたいに
「自分の常識の範囲外」「理解不可能」
という意味で批判的に使われる事も多々あります。
本当に相手を理解しようと言う意図で発していればいいのですが、
批判的な意思が込められると、そこからは非建設的な悪口しか出てきません。
「なぜ?」と問うことがどんな答えを導き出し、
どんな結果や状況にあなたや周りの人を導くか?
そこを意識して質問や言葉を選んでみてはいかがでしょうか?