こんにちは、アユミです。

日本の友人がバリ旅行に来ているので、昨日は一日、一緒にウブド付近を歩きました。
彼女の関心ごとは私と共通していて、インドネシアの薬草学やハーブについて知りたいということ。

その人はお仕事がアロマセラピストでもあるので、バリ島では実際に薬草やハーブの生えている様子を見てみたいということで、寺院の庭などを散策しながらジャムー(インドネシアの薬草療法)の材料になる植物を見たり、民間療法のハーブを探したりしました。

道端でジャムーを売るおばあちゃん

 

インドネシアハーブでジャムー作り

日本は温帯、バリは熱帯気候で、環境や植生が大いに違います。だから日本人の目からするとバリのトロピカルな植物が本当に珍しい。
そして、そんな時に私が日本のみなさんにドヤ顔でお話しするのが(笑)「バリの魔よけ植物知ってる?」というお話。

今日はそれをこの記事でご紹介したいと思います。




「魔よけ植物って・・なに?!!」という感じでしょうか?
以前からお話しているように、バリ島やインドネシアの人々はネガティブなエネルギーから家や自身を守るということにとても敏感です。
人による犯罪、人災や災害から身を守るだけでなく、目に見えない「気」やブラックなエネルギーから身を守るということにも、とても心を配っているんです。

そんなバリ人が家の敷地内に植えている木や薬草の中でも「魔よけ植物」にエントリーするナンバーワンはというと・・・・ずばり、モリンガ!!    バリやジャワ島ではケロール(Kelor) 、日本では「ワサビの木」などとも呼ばれています。


Kelorの木


バリではケロールは生命力も強く、剪定しても地面に落ちて勝手に育つようで、あちらこちらによく植わっています。
または家の敷地内に植えておき、こまめにケロールでスープを作ったりして食するローカルも多い様子。

私も近所でわさわさと茂っているケロールの木の葉を手折って頂いてきたり、時々は市場でおばあちゃんから

一束5000ルピア(50円ほど)で買ってくることもあり、時々ケロールを食べるようにしています。


ケロールの葉の形状も美しいし、お花も可愛い!!

実はこのケロール/モリンガは、日本でも2011年の3.11東北大震災以来、一気に有名になった薬草です。体内の毒素を浄化する力がものすごく、放射能さえも排出できるということで急に脚光を浴びたんですね。

そして、その栄養価が尋常じゃないのです。ケロールのカルシウム含有量は牛乳の4倍、タンパク質はヨーグルトの2倍、鉄分はプルーンの58倍、ビタミンAはニンジンの4倍、カリウムはバナナの7倍、ビタミンCオレンジの7倍だと言われています。

どうでしょう?これを聞いてしまったらケロール/ / モリンガを食べてみたい!是非手に入れたいと思う方は決して少なくないでしょう?

こんなスゴイ栄養価を知ってのことなのか、ケロール/モリンガこそが、ここバリ島では「魔よけ植物No.1」にエントリーする薬草なんです。

 


最近は健康飲料・ケロールのジュースをおいているレストランも多いです。


人々の伝統はときどき、科学が成分分析などをする前から、その栄養価やパワーを知っていたりするのが不思議です。昔の人々はきっと身体で敏感に感じ取っていたんでしょうね。


栄養価が抜群で毒素排出力が強く抗酸化力が強いために、免疫力を向上させ、糖尿病、関節痛、癌、高血圧、心臓病などのもろもろの現代病を改善させるというのですから、これはまさに魔よけであり病よけですね!


そして次に続く「魔よけ植物No.2」はなんでしょうか?
それは次回の記事でまたご紹介しますね!
(By アユミ)