みなさん、バリ島でのおやつタイムには何を召し上がっていますか?

バリにも美味しいものはいろいろあるけれど、やっぱり私は「バリの和菓子」。
え?なにそれ?バリなのに和菓子・・・?



 

はい、「和菓子」ではないのですが、とっても和菓子風なのが「ジャジャン バサ(Jajan basah)」です。
ジャジャンバサとは直訳すると「しっとり菓子」といった感じでしょうか。日本の餅菓子やういろう、お団子などにとても似たノリのお菓子なので、日本茶にもコピバリ(バリコーヒー)にもとてもよくマッチするおやつです。
 

バリの市場では毎朝たくさんのジャジャン バサが売られています。
バリ人はかなりの頻度で祭礼儀式を行うので、儀式に集まったお客様に出すお菓子などもよく売れるのでしょうね。小さなパックに詰められて一人分づつお茶とともに供することができるようになって種類も豊富に売られています。




近年ではジャジャン(お菓子、スナック)ばかりを専門的に売る店も増えました。
ケーキタイプやドーナツ、小さなパンなどの小麦粉素材のお菓子や寒天ゼリーなども年々増えて、だんだんお菓子もグローバル化してきましたが、私が日本の方に特にご紹介したいとしたら、やはりジャジャン バサ。
米粉やもち米粉、タピオカ粉などを材料に作られている伝統的なインドネシアのお菓子で、日本のお団子や和菓子を懐かしく思い出させるお味なのです。


 

日本の「ういろう」や「すあま」にもよく似たテクスチャーのお菓子もいろいろ。もっとも「ういろう」はまだしも、「すあま」がわかる日本人ももはや絶滅危惧種でしょうか?!(「すあま」は「寿甘」と書かれるように、お祝いなどの時に配られるちょっと甘い米粉の餅です。幼稚園の卒園式などで配られませんでしたか?)


お雛祭りのひし餅にそっくりの、ピンク、白、緑の3色で層をなすクエ ラピスなどを知ったときもびっくりでした。お味はういろう味です。

↑ゆでたサツマイモやバナナ、ちょっとしたお総菜なども売ってます。

 

ほかにはバナナの葉で包んだ餅菓子やココナツの若葉でくるんだちまき風の餅菓子も。どれも、ココナツミルクやパンダンの葉、ココナツシュガーのグラメラ(gula merah)などで風味付けされているのは日本では真似できない、インドネシアならではのお味です。

そして日本だと今や和菓子専門店でしか売られていないような米粉やもち米粉などのお餅系が1個2000ルピア(20円くらい)から手に入るので、お手頃価格な軽食にもなります。

 

↑バリ島の薬草ジュース「ロロ」やインドネシアジャムーの薬草飲料も手に入ります。
 

お土産に差し上げるのなら私のイチ推しはバナナチップス。
薄く切ってパリパリに揚げられたバナナをグラメラなどでコーティングしてある、その歯ごたえと優しい甘さにハマります。そして、ジャジャンバサとは違って常温でも日持ちがするのが安心材料ですから、一時帰国の時の家族や友人へのお土産にもできますし、差し上げるとほとんどどなたにも喜ばれますよ。

 



バリ在住の皆様なら、スナックはお近くのコンビニ調達ばかりではなく、時々は市場のジャジャンバサをいろいろ食べてみてくださいね。お勧めです!


(By アユミ)