ニュピも終わって早くも3月下旬、バリ島ではそろそろ雨季が明けて乾季へと入りそうな気配がしています。

年中温暖でいつも30度前後のバリ島ですが、季節は雨季と乾季に分かれています。
だいたい10月から3月ごろの6か月間は雨季、4月から9月ごろの6か月間は乾季。
そして季節の変わり目である4月や9月は体感が一番暑くなるのが不思議でもあります。

乾季のバリは少し湿度も低くなり、雨を気にすることもなく1日中遊びやすい季節。7,8月のベストシーズンは朝夕は涼しくて長袖を羽織ることもあるくらいですが、とても快適な季節です。
 

 

 

特にこの季節はお花が咲き乱れるので、花好き、アロマ好きにはたまりません。バリの祈りにも日々使われている香りの高いプルメリア、イランイラン、チャンパカ、ジャスミンなどは一年を通して咲いていますが、それ以外のお花もより多く咲いているのがこの季節。

夜の虫を呼びたいのでしょうか、夕暮れ時に外を歩くとイランイランやチャンパカの高木から魅惑的な甘い香りがことさら漂ってロマンチックを誘います。

アロマテラピーのオイルを買わなくても、バリではあちこちから天然の花の香りがふわっと香ってきます。
私はバリではアロマオイルをほとんど使わなくなり、バラ、イランイラン、クチナシの花なども市場で少しづつ買ってきてベッドサイドに置き、枯れてもポプリにして残り香を楽しんでいます。


 

そして、その花たちがたくさんの水を与えられ、やがて美味しい果実を付けていくのが雨季というわけ。
雨季は果物の季節となって日本では手に入らないような熱帯のフルーツがたっぷりと楽しめます。

例えば日本ではマンゴーが1個数千円もするようですが、バリの市場で買うのなら1個数十円、品質のとても良いものでも数百円もすれば買えますから、雨季にバリへ来る方は絶対にフルーツをたくさん試していただきたいですね。
 

 

本来は100種類、バリ島内だけでも10~30種類はあるといわれるバナナもそれぞれ個性が違ってそれぞれ美味しい。地元の小さなお店屋さんに並ぶご近所で採れたバナナなどは絶対に農薬も使っていない放置栽培型タイプで、安心して頂けます。

そしてなぜかバリ人は「このバナナ、蒸すと美味しいよ!」とか「焼くと美味しいよ!」などと言い、「もったいない!バナナはむしろこのまま食べる!」と言う私ににやりと笑い、「蒸したほうが美味しいのになぁ」などと言います。
調べてみたらなんと、加熱したバナナはオリゴ糖やポリフェノール含有量が増えてより身体によいのだそうで!!
 

 

バリ人は科学的精査などしなくても加熱バナナは身体がより喜ぶことを感じ取っていたのでしょうか。恐るべしバリ人。(笑)

流通経路に乗らないタイプの、地元の人しか知らない果物もたくさんあるのですが、こういうのはたまたま市場で見かけないと知らずに過ごしてしまうものたち。
(サワーサップ、ウォーターアップル、ジャックフルーツ、ドゥク、ワニ、サウォ、タマリロ・・・etc.)
名前を聞いてもきちんと写真とメモを取らないと、忘れてしまったものもたくさんあります。

おっと、いつの間にか季節のお話が食べ物のお話になりました!
でも、バリの季節を語るならやはり「お花の乾季かフルーツの雨季か」...。
これって「花か団子か?」「花より団子か?」に似ていますね。

雨の少ない雨季がいいけど「団子(フルーツ)」もはずせない.....。
さて皆さんはどちらがお好きですか?