干からびてしまった




医師から飛び出した言葉は
血液検査の結果を指していた。

それはとても悪い数値らしく

続いて言われたのが
母の死を覚悟して下さい。

だけどお母さんは
入院したくないんだから


一緒に暮らすあなたが
看取ることを覚悟して下さい。



わずか2週間前に
血液検査の結果を見て
まだ緊急では無い


お母さんの意思を尊重して
帰宅した方がいいと
言ってくれた同じ医師から


「お母さんは
もってあと
1,2週間です」




とても短い
余命宣告だった。