母は一緒に住むわたしは
忘れることは無かったが



わたしの17才の息子は
わからなくなったり
思い出したり



そんな母を心配しながらも
どう対応していいのか
わからないらしく


息子は遠くから見ている感じで
自分から何かすることは
なかった。


ただ、味覚障害があって
食欲も無いとわたしが
話していたのを覚えていて


味覚障害にいいかもと
亜鉛とビタミンのサプリを
買ってきたりと



彼なりに心配しているようだった。



その夜
2階で寝ているわたしは
下で物音がすると
母がトイレに起きたのだと



何度も起きては降りて確認を
かれこれ5回はくり返した。



トイレを汚すのはいいとしても
母の衣服やら紙パンツやらを
交換しないと大変なことになる



緊張し聞き耳をたてながら
横になっていたら
いつのまにか深い眠りに
入ってしまったらしく



わたしを息子が揺さぶって
起こしにきた。




「お母さん、トイレ行った」




心配しながらも自分には
介助は無理と判断し
息子も眠れない夜を過ごしていた。



明け方4時の出来事だった。




それを反省して
翌日からは下に布団を敷いて
横になるようにした。