母が12月2日午後4時5分に永眠しました。



あまりに急で受け入れられず

呼吸が何度も止まり

脈も弱くなって行く母を

わたしは何度も

「逝かないで、逝かないで」と

懇願して母の死を認められないでいた。
 


看護師の妹は

「お母さん、もう頑張らなくていいよ
ありがとう」
 

と母の苦しさを悟り
 

語りかけているのを
 

わたしは駄々をこねる
子供のように
引き止めて強く手を握った


するともうそんな力は
残っていないはずなのに
 

手を握り返して
母は目を瞑ったまま
涙を流した


その後何度か息を吹き返したが

とうとう二度と呼吸が戻らない

最期の時がきた