大人になったタネちゃんは

ちゃんと理解できています。


「死」という

世の中で一番辛く悲しい


それなのに・・・


だれもがどうしても

避けることの出来ない現実を


受け入れなくてはならない事も


わかっています。




それでも 心は・・・探してしまいます。


「タネちゃん お空をみてごらん いつも一緒にいるんだよ」


支えてくれたのは

お友達でした。


笑顔でした。

優しい言葉に

温かさ。


タネちゃんの手はいつも冷たいんです。


その手を暖めてくれるものはない?


大きな木の下でうずくまって泣いていたタネちゃんに

優しいお友達が 手袋を貸してくれました。


とってもとっても温かな手袋。


心の中にぽっかりと空いた大きな穴は

少しづつ埋っていくのでした。


小さい頃に見た電柱の穴くらいにはなったでしょうか?



大人になったタネちゃんは

お仕事もしています。


ずっとメソメソしてはいられないのです。


お友達の存在に支えられ

咲きかけた花を美しく保たなければいけません。



沢山の出会いは

それぞれに、タネちゃんの花の色を付けてくれるんです。


ある日、手袋を貸してくれたお友達が

遠くへ行ってしまう事を知りました。