私が、保健師として勤務していたとき、障害児をもつ一人の若き母親Fさんに出会いました。
Fさんには、7歳になる息子さんTくんがいらっしゃいました。
Tくんは、3歳児健診から「こだわりの強い子」と言われ、
就学後には学習障害(LD)と診断されていました。
色に強いこだわりがあり、いつも全身黒色の服を着て、身に着けるものすべて黒色に統一されていました。
数にもこだわりがあり、電卓、パソコン(キーボード)には強い興味があり、
算数の成績は抜群でした。
しかし、それ以外の教科にはまったく、興味を示さず、
授業さえも受けていませんでした。
友達は一人もいません。
障害を理解できない周りの大人たちも多く、
母親であるFさんは、毎日のように学校に呼び出されていました。
心身共に疲れ果てていたお母さんでしたが、
息子の学習障害を乗り越えたいという思い一心でパワーを取得されました。
お母さんは、どんどんマインドパワーを使っていきました。
人の痛みを取ると、
相手の方から「身体が楽になったよ。ありがとう」といわれます。
お母さんは、この上ない感動を味わい
そのたびごとに、どんどん笑顔をとりもどしていきました。
お母さんが笑顔になると、息子のTくんも笑顔になりました。
それから、
徐々にTくんに変化が表れてきました。
半年後には、色にこだわりがなくなりました。
授業中も勝手に席を立つことなく、一日教室で過ごすことができるようになりました。
人の輪に入れるようになり、友達ができました。
心身共に疲れきっていたFさんは、
強く、優しい母親となり、
職場でも、地域でも、友達の間でも
なくてはならない頼れる肝っ玉ママとなりました。
それから9年が経ちました。
学習障害と診断された息子は、なんと理数系に秀でた難関高校に入学されました。
可能性は無限にあること。
あきらめない限り、失敗はない。眠っている能力は花開くこと。
そして何より、母が子を思う心に勝るものはないということ。
私は、この親子から教えられました。
Fさん、本当にありがとうございました![]()
これからも、幸せが続きますように・・・。
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