キルケゴールは、

その名著


死に至る病


冒頭で


人間は精神である


と述べている。


しかるに、

私の精神はもうボロボロで人足り得ない。


確かに、

絶望と孤独は人を殺す。

この国はたっぷりと私に注入してくれた

ので、私の心は瀕死の状態です。

後はもう自らの手で自分の肉体を殺すだけ。


しかし、

私の孤独や絶望などニセモノだ。

西欧人を深く規定しているのは

キリスト教だ。

だから彼等の絶望と孤独は本物だ。


本当の絶望と孤独に対峙して、

キリストの痛みと苦しみとその血と肉

を分かちあった時、

哲学が生まれる。


シンジ君がエヴァ初号機という

十字架に釘付けにされ、

使徒と対峙する時の様に...