・今の自分にとって心地よい状態のことを「コンフォートゾーン(快適領域)」といいます。不安にならない行動範囲が、その人のコンフォートゾーンです。通勤する、食事を作る、テレビを見るというような、いつもやっていて慣れ親しんだ毎日の行動は、コンフォートゾーンの一部です。
・人の無意識は、現状維持の機能があります。自分の現状の何かを変えたいと思っても、「三日坊主」という言葉があるように、長続きせず元のコンフォートゾーンに戻ろうとします。
・例えば、毎日運動することが大事だと頭ではわかっていても、毎日運動することは不快(痛み)を感じます。それは、コンフォートゾーンから外れる行動と捉えているからです。
これは、
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でお伝えしたこととつながる話です。
・新しいことに挑戦するような時は、”コンフォートゾーンの外に出る”という言い方をしますが、適宜、今のコンフォートゾーンから抜け出すことで、人は成長します。自分にとって快適な状態からあえて脱することで、人は能力を最大限に発揮しようとし、それによって成長していきます。
・コンフォートゾーンの広さは一定ではなく、不慣れな状態を克服することで広がっていきます。最初は戸惑うことが多かった新しい活動も、コツをつかみ経験を積むことで、いつしかストレスや不安を感じることは少なくなっていきます。ここまで来ると、その活動はコンフォートゾーンの内側に入った状態です。
・不安のレベルが上がるような行動は、コンフォートゾーンの外に出ていると言えます。不安をわざわざ探し求める必要はありませんが、少しの不安であればメリットがあります。ほんの少し不安や心配があった方が、仕事を早く終わらせたり、成果を上げたりする後押しになることが多いです。この状態を「ストレッチゾーン(挑戦領域)」「ラーニングゾーン(学習領域)」といいます。
・ただし、単にコンフォートゾーンから離れればいいわけではありません。あまりに遠くに行き過ぎると、不安やストレスが大きくなりすぎて、逆にパフォーマンスが低下します。 不確かなことが多すぎて、心を不安に強く支配されると、ネガティブなイメージが支配的になります。この状態になると先のことが予想できず、冷静さを失いやすくなります。この状態を「パニックゾーン(混乱領域)」といいます。
・新しいことにチャレンジするにはエネルギーが要ります。だから、疲れていたり、元気がなかったりする時は、新しいリスクを冒すよりも、慣れ親しんだ行動パターンを選択しがちです。
・しかし、コンフォートゾーンの拡大を意識することで、不安がある状態を次第にコントロールできるようになっていきます。その結果、想定外の出来事が起きても、変化に対応できるようになります。