人類に翻弄された悲劇の怪獣 | プレダコンの楽市楽座

人類に翻弄された悲劇の怪獣

名前:パワードゴモラ
種別:古代怪獣
身長:65メートル
体重:2万トン
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古生物の多くは絶滅後、化石として出土することが多い。古生物の代名詞ともいえる恐竜も例外ではない。
だが、ごく稀に肉が腐食せずにそのまま残り、ミイラとして発見される事もある。今回紹介するパワードゴモラも恐竜の一匹である。
パワードゴモラの学名はゴモラザウルス。1億8000万年前に実在が確認された恐竜の一匹である。性格は大人しく、水場を好む水牛のような生態を持っていたと言われる。
そのゴモラザウルスが、なんとアンデスの山中でミイラとして発見された。発見されたゴモラのミイラは博物館へと運ばれるが、運ばれた日の夜、凄まじい豪雨が降り注ぎその大量の雨を吸収してゴモラは蘇ってしまったのだ。
蘇ったゴモラは、川を泳いで逃亡。前述の通り大人しい性格のため、特別捜査ネットワーク機関・W.I.N.R.による生け捕り作戦が開始された。麻酔弾を撃ち込み、眠ったところでスカイハンターのアームで輸送するも、ゴモラはその途中で暴れ出してしまったのだ。実は蘇ったゴモラの皮膚はカラカラに乾燥しており、麻酔が全身に回らなかったのである。

スカイハンターから落下したゴモラは市街地へ進行。そこへ現れたウルトラマンパワードと戦うが、その途中でゴモラは倒れてしまう。もともとミイラ化としていた身である。大雨を吸収し、失われかけた水分を取り戻せたのはよかったが、それはとても無理のある復活だったのだ。
現代に蘇った怪獣ゴモラは、静かに息を引き取るのであった。

<悲しき怪獣パワードゴモラ>
初代ゴモラも人類の勝手でその命を散らした悲しい怪獣だが、どちらかというと凶暴でパワフルな怪獣という印象が強い。
パワードゴモラは、初代ゴモラで強調できなかった“悲しい怪獣”という部分を強調できたゴモラだと思う人は多いのではないだろうか。

子供の頃の私は、「怪獣は暴れてナンボ」という考えを持っていたので、パワードゴモラに対し、「暴れてくれよー」と思っていたりする。
だが、大きくなった今では、「暴れなくて正解だった」と思いを改めている。

怪獣ってのは暴れるだけが怪獣ってワケでもないしね。