常に、
セラピストとしての気づき・発見と
深い学びに繋がっています。
高齢者施設での活動との違いは
受け手の状態の違い。
重度障碍の方とのコミュニケーションは
言葉に頼ることができません。
それでも
コミュニケーションはできます。
言葉以外の方法で
すなわち
施術を通して
こちらの気持ちをお伝えすると
それこそ全身で
それに応えてくださいます。
手をタオルと一緒に口の中に突っ込む癖のあるＡさん。
突っ込む手は決まっているので
突っ込まない方の手を、やさしくオイルトリートメントしました。
手に触れさせていただいた瞬間
お体全体がそもそもかなり緊張しておられることが感じ取れまして
少しでも
リラックスしていただけたら。
そう思いながら
多少硬縮もあるその手をくるくる…。
指と掌が縮こまっているのが気になりまして
ふと思いつきで拳の形にした手を当てて
軽くストレッチするように
掌に、
大きな円を描いたり
手首から指先への縦のラインでアプローチしたり。
そうしたら！
ほどなく
私の手が受けているＡさんの手が
ふわ～っと力が抜けて軽くなり
そして指がするする～っと伸びて
軽い寝息が聞こえてきました。
あ、これ、気持ちいいんだね。
よかったよかった。
Ａさんは
「掌」へのトリートメント（マッサージ）が
とくにお好きなようでした。
施設の中では、伏臥位（うつ伏せ）のことが多いＢさん。
お背中が緊張されていることが多く
ここはオイルをつけるわけにはいかないので
タオルの上から
やさ～しく掌全体を使ってエフルラージュ（軽擦）。
Ｂさんは
気持ちいいとき
嬉しいとき
リクエストするとき
体を起こしたりして、
こちらと一生懸命目を合わそうとしてくださいます。
そして、とても表情豊かなＣさん。
ふとお腹に触れてみたところ
とても力が入っているように固く緊張されていました。
周りにいろいろ眼を配り
気づかいしておられるみたい。
ならばと、こちらも着衣のままでおなかのあたりをエフルラージュ。
ちょっとうとうと…なさいました。(*^_^*)
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「掌」は“たなごころ”とも。
“ココロ”につながっているのだなぁと
改めて、しみじみと感じています。
アロマテラピー・ハンドトリートメントのボランティア、として
施設にお伺いしていますが
必ずしも、オイルを使えるとは限りません。
あれこれ工夫して
精油の香りがある空間にしつつ
施術はオイルを使わなくてもできるものに
切り替えることも少なくないです。
『そのときその場でできることをできる限り』
臨機応変に対応する力が
ボランティアの場を通して
自然に身に付いたな、と、思います。
それは
ボランティアの場だけでなく
実際のお仕事の場でも生きています。
多少のことがあっても
慌てず騒がず
落ち着いて。
大事なのは
お客さまのリラックス
そして、ここちよく素に戻り緊張をとくこと。
活動を受け入れてくださっている方
いろんな形で活動を支えてくださっている方に
ココロから感謝しつつ
「掌」にココロを込めて
セラピスト活動を続けていこうと思います。
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