月１回ペースで続けている高齢者施設でのアロマボランティア。
気がつけばもうすぐ丸５年になります。
５年前と今とでは
コチラも向こうも、それなりに顔ぶれが変わりました。
毎月、数名ずつ
初めてお会いする方がいらっしゃるのですが
そうすると、コチラが自己紹介をする前に
古株のおばあちゃまが
私たちのことを紹介してくださいます。
で
「気持ちいいんだから。」
「一度受けてごらんなさいよ、オススメよ」
なあんて、営業活動にも全面的にご協力いただいて。
ただ、そんな中にも
結構、頑なな方もいらっしゃるんです。
周囲でガンガンおすすめして、
ようやくハンドトリートメントを受けてもらったと思ったら
『これ、いったい何にイイの？』 と手厳し～いご感想だったりして。
つど、「気持よくてリラックスできるでしょ」、とこちらも
半ば強引に（苦笑）お話するのですが
ふ～ん、、、 という感じで
あんまりご納得いただけてないご様子でした。
日によっては、ハンドトリートメントを受けること自体を完全拒否！
のことも多かったその方。
たまたま前回お伺いしたときはご機嫌がよろしかったのか
今日は受けてみる。と自己申告。
はいはい！と張り切ってやったまでは良かったのですが
やっぱりいつもの通りの 『イッタイ、何にイイの？』と。
あ～今日もダメかぁ。
半ば凹みつつ、お隣の席の方にお声掛けをして
『手じゃなくて脚をやってほしいの』 という
その方の積極的なご要望をお受けして、
足先～脚（膝上）までを施術していたら
ん？ なにやら背後からの視線がイタイぞ…
振り返ってみたら、例の『何がイイの？』のおばあちゃまが、
コチラを凝視。。。（ガン見、ですよそれこそ）
アレもしかして？？？
途中で目が合ったので
「脚、やってみます？」 恐る恐る聞いてみたら
無言で、『うん』と首を縦に。
うう、時間たりないぞ、と思いながらも
この機を逃してはなるまいと、施術を開始。
そうしたら、
いつもはコチラの問いかけにほとんど答えない方なのに
『脚がつるの』
『こっちの脚のこの辺りが、とくに夜中にツルの』 と、
自らお話し始めて
施術終了後に
「気持よかったですか？圧、強すぎなかったですか？」
とお声掛けにも
『大丈夫、気持ちよかったよ』と肯定的なコメントを。
おっ、これはチャンス！とばかり
「じゃあ、来月からは手じゃなくて足・脚をやりましょうね」
そう言ってみたら
うん、と、この日２回目の首・縦ふり。
そうかぁ。
もしかしたら、ずっと、足・脚をやってほしかったのね。
でも、ご自分からは言いだせなかったんだ。。。
気付かなかったな。
ごめんなさいね。
いずれにしても、一つハードルクリアーしたぞ！
と、大喜びのワタクシ。
ところがどっこい
もっと強烈なサプライズがそのあとにあったのです。
あの『何がイイの？』 のそのおばあちゃまが
私が片づけながら近くを通った時に
ちっちゃな声で 『ありがと』 と。。。
え？ 空耳、じゃないよね？！
ひゃ～！
それこそ “貴重で有難い” 『ありがとう』 じゃあないですか！
そりゃもう、むちゃくちゃ嬉しかったです。
心の中で、がっつりとガッツポーズ。
こういう二つとないご褒美もいただけちゃったりするから
また来月も頑張ろうっと、いう気になれるんですね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
