いよいよ運命の心拍確認。
いやー、ホントはちょっとフライング。
予定は土曜日だった。
でも、頭痛はあいかわらずつづいてるし、薬は飲み切っちゃうし…。
じっとしていられずに、行ってしまった。
大丈夫、大丈夫。
そう言い聞かせながらも、不安はつのる。
もしかして。
という思いがやっぱり消えない。
もし、もし、もし、ショックなことを言われたら…。
旦那が帰ってくるまで、私はひとりでその事実をかかえなきゃいけない。
だとしたら、その時間は出来る限り短いほうがいい。
そんな考えもあり、病院へ入ったのは午後6時。
4人ほどが、診察を待っている状態だった。
待ち時間は長いほうがいい。
岩手へ日帰り出張したダンナは、どうせ9時を過ぎないと帰ってこない。
ゆっくりでいい。
そんな思いとは裏腹に、20分ほどで私の番に。
簡単な問診のあと、あのお決まりの椅子へ。
大丈夫、大丈夫。
この2週間、何度も何度も繰り返した言葉を、また繰り返す。
祈るように、エコーの画像を見つめる。
そこに見えるはずの、確実な命の証を、目をこらし必死に探した。
「うーん…。」
うなる先生。
数秒の間が、途方もなく長く感じられる。
「電気消して!」
先生の指示で、診察室の電気が消され、あたりは真っ暗に。
「ここ、ピコピコ動いてるようだね。」
そう先生が示す場所を、一所懸命に見る。
微かでもいい、自分自身で確かめたかった。
気のせいでもなんでも、動いているように見えて欲しかったのだが、私にはその動きを確認することは出来なかった。
「うーん、あなたにはまだちょっとわからないかもね。」
先生の言葉に、少なからず落胆。
本当に?
本当に動いているの?
不安は消えない。
手放しで喜べない。
本当に?
本当に大丈夫?
「動いてるんですよね?」
私の問に
「動いているようだよ。」
と答える先生。
動いているよ、とは言ってくれない。
動いている、と、動いているようだ、は、同じようでいて全然違う。
素直に喜べないまま、椅子を降りた。
再び問診。
「心拍、見えたんですよね?」
しつこくも、同じことを聞く。
「うーん、今ね、7週ちょうどくらいだから、もうちょっとしたらあなたにも見えるようになるからね。」
直球の答えはもらえなかったけど、この答えに少し安心。
「大きさから見ても、順調なようだからね。」
さらにつづいたこの言葉で、やっと胸をなで下ろす。
よかった。
順調なんだ。
よかった…。
「来週、1回目の妊婦検診するからね~。」
先生のその言葉に、ああ、私はやっと妊婦として認められたんだ、と嬉しくなった。
しかし、今日もやっぱり流産予防の注射はアリ。
前回のお尻とは反対側に、ブスッと。
最後、お会計しながら、妊婦検診の費用を聞いてみた。
だいたい5千円くらいと聞き、そんなもんかと思っていると。
「あと、血液検査が1万5千円くらいかかりますから~。」
だと。
ああやっぱり、諭吉クンが必要なのね~。
帰り道、頭が痛いことに気付く。
そういえば、薬ももらってこようと思っていたのに、すっかり忘れていた。
待合室までは確かに頭が痛かった。
でも、診察の最中は、不安と緊張でそれどころではなくなっていた。
うーん、どうせなら、そのままおさまってくれれば良かったのに。
律儀に復活せんでも…。
引き返して薬をもらおうかと思ったが、診療時間はとっくに過ぎてるし。
あきらめて、素直に帰ることに。
出来る限り、飲まないに越したことはないもんね、薬。
我慢出来るところまでは、我慢してみよう。
おなかの赤ちゃんも頑張ってるんだもんね。
私も頑張ろう!
あれ~?
そういえば、妊婦検診の前に母子手帳って貰わなくていいの?
1回検診してから、貰うように言われるのかな~?
仙台市の補助、今年度から10回に増えたんだよね。(今までは2回)
ラッキーだわ~(*^_^*)。