こんばんは。
城下町金沢の行政書士、
きはらなおみ
です。

ニュースの記事が事実である、
という前提で、今日はブログを書きます。


もともとごく普通の街のクリニックだったようですが、
コロナ患者を率先して受け入れて、
病院規模に発展。

コロナ以前から救急を受け入れていたそうで、

「救急医としていま立ち上がらなければ、一生後悔する。地域のためにも、コロナ患者受け入れに全力を尽くしたい」
との思いで、コロナ患者を受け入れることにしたといいます。

話を聞いた看護部長は最初、戸惑ったそうです。
それはそうでしょう。
医療に立ち会う人の感染リスク、風評被害、
それらを考えたら、いくら人道的とはいえ、
簡単に首を縦には振れないはず。

にもかかわらず、院長の情熱(それを「情熱」という言葉で表現していいのかわかりませんが、とりあえずそれに繋がる諸々を「情熱」といっておきます)に答える形で
患者の受け入れを始めたとか。

「スキルを持った医師や看護師がいて、乗り越えようという意志がある。困難な挑戦だが、重症者を診ないという選択はなかった」

院長にいくら思いがあったとしても、
周りがついていかなければ、
この受け入れは実現しなかったでしょう。

院長の求心力、彼を中心に集う医療スタッフのチームワーク。

同じ方向を向いているのでしょう。

そういうスタッフが集まってくる院長の人間性も
ステキなのだろうな、たぶん。

ただひたすら、かっこいいな、と思ってしまいました。
戦国時代のリーダーの姿を垣間見たような。

一方で、こんな経営者も。


会社の運営に嫌気をさした施設従業員が
みんなで退職届を出した、というニュース。

環境改善を訴えても改善されない、
こんな状況では、利用者に良いサービスができないとして、施設長はじめ、パート職員ふくめ、全員が退職届をだしたそう。

退職届出す前に、施設長は施設入居者を
他の施設に移す手配も行なっていたそうです。

環境改善のためにユニオン(労働組合)をとおし、交渉すればよかったなどの声もあり。
施設長の取った行動の是非はともかく、
だれよりもまず、目の前の入居者が困らないようにという視点で取った行動なのでしょう。

蓋を開けてみると、
施設は喪抜けのカラ、
従業員は辞めるという、
「前兆」はあったのに、
蓋をのぞいてみることすらしようとしなかった経営者は、
損害賠償云々とおっしゃっているようですが。

あまりに惨めでかっこ悪いです。
ニュース報道のとおりであるならば。

経営者としてのあり方を
考えさせられた、二つのニュースでした。



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