こんばんは。
城下町金沢在住、
夢実現サポーター、行政書士のきはらです。


ウミガメの鼻に
プラスチックのストローが
刺さっている映像を
ごらんになったことはあるでしょうか。

私も何かの折に、
ネットでその映像だったか
写真だったかを
見たことがあるように記憶しています。

株式会社ロータスコンセプトの蒲田ちかさんは、
その映像を見た時、
このままではいけない、
なんとかしなければ、
そういう思いを強くされ、
大麦ストローの企画、製作、販売を始めたそうです。

今朝は、その蒲田さんの講話でスタート。

人間が廃棄するプラスチック類が
マイクロプラスチックとなり、
海を汚し、
海洋生物の生態系を脅かしていることは
近年盛んに言われています。

さらに小さく粉砕したプラスチックは、
ナノプラスチックとなって
大気中を漂い、
人間に害を与えていることも事実。

人は便利さと引き換えに、
自身の首を絞め始めているのです。

プラスチック製のストローは、
海を漂うプラスチック類全体から見たら
0.1%以下だといいます。
わずかなゴミなのだから、
見逃したって、
と考えるのか、
わずかなゴミであっても
見逃さない視点を持つか。

わずかなゴミでも見逃さない視点から
大麦ストローは生まれました。

原料の大麦は、小松産の大麦です。
従来廃棄していた茎の部分を使って
ストローに加工するそうです。
具体的な加工の仕方の詳細はわかりませんが、
商品化するにあたり、
パッケージのデザインにも
とても心を配ったそうです。

環境に優しい製品なんだから、
というおごりは、そこにはありません。
環境に優しいだけでなく、
お洒落なセレクトショップに置いても
見劣りしないパッケージで
大麦ストローたちは
大切に包まれているのです。

その心配りもステキですが、
さらにおもしろいのは、
ストローの長さが不揃いだということ。

長さをそろえることは
作業過程のなかで、
やろうと思えばできないことではないはず。
見た目もきれいですし。

ところが、あえてそれをしなかった。
それは、長さが違うことで、
「農作物」つまり、命あるものであることを
考えて欲しいと思ったからだそう。

その思いに、言葉を失い、
ただただ感動するばかりでした。

また、CO2の削減も視野に入れ、
ストローは小松で作り、
極力物の移動がないように
ということにも、心を配っているそうです。

さらに、ストローを使った人が、
小松ってどんなところ?
そんな思いで小松を訪ね、
青々とした麦畑、
あるいは黄金色の麦秋の光景を目にして、
小松でおうどんでも食べていただいて、、、

そんな思いを持って取り組んでいるそうです。

プラスチックのストローを
大麦ストローに変える

その取り組みは、
地球規模からしたら、
本当に小さな取り組みであるかもしれません。

でもそこに、地域の人がつながり、
思いに共感する人の輪ができれば、
やがて大きなムーブメントとならないとも限らない。

小さな取り組みの点をたくさん打つことが
明るい未来をつくることにつながっていく。

蒲田さんはそんなふうにもおっしゃっていました。

たぶんそうすることでしか、
失われつつあるものを
守っていくことはできないのでは、
と観じます。

例えば、プラスチックストローを
大麦ストローに変えるという
小さな行動は、
目先だけの行動ではないはず。
その向こうにあるものを考えること、
SDGsはそういう取り組みだと
思います。


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行政書士きはらなおみ事務所は
SDGsに取り組んでいます