歳をとったと感じない人がいます。

年齢を重ねているはずなのに、心も体もエネルギーがみなぎっている人がいます。

それは特別な才能でも、強がりでもありません。


実はそこには、はっきりとした共通点があります。


人は、年齢そのもので老いるわけではありません。

人が老いたと感じるのは、「もう自分には何も起こらない」と、心のどこかで決めたときです。


逆に言えば、

まだ何かが起こると感じている人は、歳をとったとは感じません。


未来に対して、

「まだ動ける」

「まだ変えられる」

「まだやれる」

そう思えている限り、人の内側の時間は止まりません。


歳をとったと感じない人たちは、共通してこう思っています。

世界を変えられなくても、自分の世界は変えられる。

小さくてもいいから、今日の自分は昨日とは違う場所に立てる、と考えています。


これは楽観でも夢想でもありません。

行動と現実がつながっているという感覚です。


人は、自分の行動が現実に影響を与えていると感じているとき、

心と体にエネルギーが巡ります。


逆に、

どうせやっても無駄だ、

どうせ変わらない、

そう感じた瞬間から、人は急激に老いていきます。


歳をとったと感じない人は、

失敗しないと思っているわけではありません。

うまくいく保証があると思っているわけでもありません。


ただ、こう覚悟しています。

何が起きても、それを引き受けて生きていく、という覚悟です。


この覚悟があると、人は恐怖に支配されなくなります。

恐怖に支配されなくなると、エネルギーは内側に溜まらず、流れ出します。


そしてもう一つ、大切なことがあります。


歳をとったと感じない人は、

自分が「どう在りたいか」を、今も自分で選んでいます。


服装でも、言葉遣いでも、仕事への向き合い方でも構いません。

自分を雑に扱いません。

自分の姿勢を、自分で整えています。


それは見栄ではなく、

心を荒ませないための習慣です。


人は、自分をどう扱っているかで、

自分の価値を無意識に判断しています。


丁寧に扱われている自分は、

まだ使える存在だと、心と体が理解します。


さらに、歳をとったと感じない人は、

安心と熱の両方がある場所に身を置いています。


否定されません。

笑われません。

しかし、刺激はあります。


そういう場所では、人は防御を解き、

本来の生命力を取り戻します。


人は一人きりで生きているとき、老いやすいです。

しかし、誰かと笑い合い、言葉を交わし、

同じ空気を吸っているとき、自然と若返ります。


最後にお伝えします。


歳をとったと感じない人は、

若さを保とうとしているのではありません。


ただ、

「まだ終わっていない」

「まだ途中だ」

そう静かに、しかし確かに思っているだけです。


人生を、すでに完成したものとして見ていません。

今も進行形の物語として生きています。


だから、心も体もエネルギーがみなぎります。

だから、歳をとった気がしません。


それは特別な人だけの話ではありません。

誰の中にも、本来備わっている感覚です。


ただ、それを

手放していないか、

眠らせていないか、

それだけの違いなのかもしれません。