人はまだ
独りであることalonenessの美しさを学び知ってはいない
人は何らかの関係性
誰か──友達、父親、妻、夫、子供─
とともにいることをつねに追い求めている
誰かとともにいることを……
人は社交界をつくった
さまざまなクラブ──
ライオンズ・クラブ、ロータリー・クラブをつくった
政治的、思想的な団体をつくった
宗教、教会をつくった
だが、それらすべてが根本的に求めているのは
何とかして自分が独りであることを忘れたいということだ
あなたは多くの群衆と関わることによって
暗闇のなかで突然、思い出すこと──
自分は独りで生まれ、独りで死に
何をするにしても
独りで生きるということを忘れようとしている
独りであることはあなたの実存にとって
非常に本質的なことだ
それを避ける途はない
ゴールド・ナゲッツ (OEJ books) 14,304円 Amazon |
「独りであること」“aloneness”
「孤独」は” lonelhess
独りであることは、まさに完成を意味する
あなたは完全だ
自分を完成させるために、ほかの誰も必要としていない
だから
あなたのもっとも内奥にある中心を
見つけようとしてごらん
孤独
そして、これからも失敗するだろう
なぜなら、それは生の根本に反するからだ
必要なことは、自分の孤独を忘れさせてくれる何かではない
必要なことは、独りであることへの自覚だ─
独りであること、それはリアリティだ
それを体験し
それを感じることは非常に素晴らしい
なぜなら、それは群衆からの、他者からの自由だからだ
それは寂しさの恐怖から解放されることだ
「寂しい」ということばだけでも
すぐに何か傷のようなもの
それを満たすために何かが必要だということをあなたは想起する
それは隙間だ
それは痛む
それを埋めるための何かが必要だ
「独りであること」─
そのことば自体には
ある種の傷──
埋めなければならない隙間というような感覚はない
独りであることは、まさに完成を意味する
あなたは完全だ
自分を完成させるために、ほかの誰も必要としていない
だから
あなたのもっとも内奥にある中心を
見つけようとしてごらん
そこであなたはつねに独りだ
今までもつねに独りだった
生において、死において、どこにいてもあなたは独りだ
だが、それはあまりにも満ち足りている──
空虚ではない──
あまりにも満ち足り、あまりにも完璧であり
生のあらゆる豊潤さ
そして存在のすべての美と祝福に満ち溢れている
だから、一度自分が独りだということを味わえば
ハートの痛みは消えてゆく
その代わりに途方もない甘露─
穏やかさ─
喜び─
至福による新しいリズムがそこにある
それは独りであることに中心を持っている人─
自分を完成した人が友人を持てないという意味ではない
事実、そのような人だけが友人を持つことができる
なぜなら―、それはもはや欲求ではなく
まさに分かち合うことだからだ
その人はあまりにも多くを持っている
だから分かち合うことができる