目くじらをたてるほどの事では… | よねちゃんのつれづれ便り

目くじらをたてるほどの事では…

 医療福祉関連会社の役員を務める男性との結婚が報じられたNHKの青山祐子アナウンサーが17日、キャスターを務める番組で、結婚をほぼ認める発言をした。


 大越健介キャスターから“婚活ネタ”でイジられるというNHKには珍しい“発表”だった。


 この日、番組冒頭に大越キャスターが「今日はステキな女性の笑顔からお届けしましょう。青山さんの顔も心なしかいつもより輝いているようです」と紹介。カメラも民放のバラエティー番組ばりに“青山シフト”で笑顔のアップをとらえた。


 後半に取り上げたのが婚活に悩む独身が駆け込む精神科医「婚活疲労外来」のニュース。青山アナが解説を加えると、すかさず、大越キャスターから「説得力ありますね」と振られ、苦笑い。


 終了直前には大越キャスターから、「例えば青山さんが近々結婚するとして、仕事は続けますか?家庭に入りますか?」と“誘導尋問”されると、「仕事はしっかりやっていきたいし、家庭も充実させていきたいと思っています。覚悟を決めました」と満面の笑み。「今まで以上に頑張ります」と事実上の“結婚宣言”が飛び出した。

(1月18日付 「夕刊フジ」記事を一部改変)

この事に関して、局幹部から番組側に対して「やり過ぎだ」と注意があったそうだ。

この日の放送の最初のほうを見たが、文学賞の受賞者の笑顔が大映しになっていた上でのキャスターの前フリだったので、それほど気にならなかった。

結婚報道が一部スポーツ紙に載った事で彼女自身が注目されるのは、仕方のない事だと思うし、彼女の実力もさることながら、人気があるからこそ彼女をキャスターとして起用したのだろうから。

なおかつ、特集の内容がそういう日にたまたまかぶってしまうようなものだったのだから、女性としての意見を聞いてみたいという男性キャスターの意図もあったのかもしれない。

伝えるべき内容をきちんと伝えた上であるのなら、何の問題もないと思うのだが。


たとえば、これが30年前であれば「公共放送なのだから」と目くじらをたてる人もいたかもしれないし、そういったプライベートな報道は私たち視聴者側にはほとんど流れてくる事はなかったが、今は私たちにもそれらの情報が日常的に入ってくるし、良くも悪くも、ご本人たちが意識している、していないに関係なく、「女子アナ」という職業の華やかな部分ばかりが強調され過ぎている事は否定出来ないし、テレビ局側も会社員として見ているだけではなく、彼女たちにタレント性をまったく求めていないわけではないだろう。それはNHKでも例外ではないように思う。

むしろ、局側も公共放送だからと無理に隠そうとしたりせず、祝福してあげるくらいの寛容さも必要だと感じるのだが。